らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1908. どうしても会って話がしたいんだ。

Scenario : 息子が今学期の成績表を見て、低い評価が付いていた科目にがっかりしていた。次の日、学校は休みのはずだが息子が急いで出て行ったので、夫に息子の様子を聞くとこういった。


"He's forcing a meet with his teacher."




「どしても先生に会って話を聞きたいんだよ。」



【ポイント】動詞の"force"の使い方を広げよう


動詞の"force"は、「force +人+to 不定詞」の形で、「~(人)に~することを強制する」という意味で使うことがあります。


今日のフレーズの使い方は、


"force + 名詞"


の形で、何かに力を加えて、「無理に」、「速く」、「何とかして」といったニュアンスを加えるものです。
です。


ケンブリッジの説明は次のようなものです。


to take action to make certain that an urgent problem or matter is dealt with now
緊急の問題や事柄に今すぐ対処するために行動を起こすこと


使い方を6パターン整理しました。


① 「何とか~したい」気持ちを表す


「気持ち」や「時間」、「今の状態」などを、強く押して良くなるように前にすすめるイメージです。


日本語の表現では次のようになることが多いです。


一刻も早く~する
すぐにでも~する

さっそく~する
強引に~する
余儀なく~する
~を推し進める


使い方


If the management wouldn't listen to their demands, they would have to force the issue by striking.
もし経営陣が彼らの要求に耳を貸さないなら、ストライキによって問題を強引に解決するしかない。


the unfortunate events that forced his resignation
彼が辞任を余儀なくされた不幸な出来事


We need to force the pace on alternative energy policies.
我々は代替エネルギー政策を推し進める必要がある。



⓶ 数字に関わること(値段や利子など)に力を加えてあげたり下げたりする


😀副詞の"up"や"down"をつけて句動詞として使い、


押し上げる
押し下げる


という表現で使えます。


The effect will be to increase unemployment and force down wages.
その影響で失業率が上昇し、賃金が押し下げられることになる。



⓷ 力で何か(ドアや窓など)を開ける


I forced the lock on the cupboard to see what was inside.
戸棚の鍵を無理やり開けて、中に何が入っているか見た。



④ 緊急の課題に対処する


"force the issue"


という表現があります。


He decided to force the issue by demanding an explanation.
彼は説明を求めてこの問題を強引に解決することにした。


⑤ 強引に通り抜ける


"force+人's way"


で表現できます。


The doctor forced his way through the crowd.
医師は群衆の中を強引に通り抜けた。



⑥ 作り笑いをする


"force a smile/laugh"


で表現できます。 


It was a pretty lame joke, to be honest, but I managed to force a laugh.
正直言って、かなり下らないジョークだったが、なんとか作り笑いをした



"force+名詞"を使って会話文を作ってみましょう。できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「いい子にしてましたよ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。

1907. それは後のお楽しみ!

Scenario:  息子の5歳の誕生日のお祝いをしている。プレゼントは用意しているのだが、ケーキでお祝いする時に渡すということになっている。息子はプレゼントが何か楽しみで、早く見たいと言っているのだが、こう言った。


「それは後のお楽しみ!」




"Let it be a surprise."


【ポイント】名詞の"surprise"の使い方


状況で驚きの種類が違います。後ろから人が急に現れた時などに、「びっくりしたー!」と言うことがありますが、"I'm surprised!"とは言いません。"You scared me!"という言い方をよく聞きます。


"I'm surprised."は、現在形を使っているので、今の状態を言っているのですが、実際は過去形で使うことが多いです。


"I was surprised to hear that."
それを聞いて驚いたわ。


という具合に、過去に驚いたことを言うことのほうが多いでしょう。


名詞の"surprise"を使って、「びっくりした!」を表現するときは、


"What a surprise!"


がよく使われます。


久しぶりに懐かしい人に偶然会ったときの喜びは、


"What a nice surprise!"というように、"nice"を付けるといいです。


その他の名詞の"surprise"の使い方をロングマンを参照して整理します。


① "in surprise"を使う


She looked at him in surprise.
彼女は驚いて彼を見ました。



⓶ "have a look of surprise"を使う


The man had a look of surprise on his face.
その男性は驚きの表情を浮かべていました。



⓷ to somebody’s surprise を使う


To my surprise, the whole family was there.
驚いたことに、家族全員がそこにいました。



④ "get/have a surprise for ~を使う


 ‘I’ve got a surprise for you, ’ she said.
あなたを驚かせることがあるの。」と彼女は言った。



⑤  "be a surprise"を使う


His decision to marry was a complete surprise.
彼が結婚を決めたのはまったくの驚きでした


😀 今日のフレーズの、


"Let it be a surprise!"は、「それをサプライズにしておこう。」ということから、日本語表現の「お楽しみは後で。」、「それは後のお楽しみよ。」に近い表現です。



その他、名詞の前に付けて次のように使うことがあります。


surprise guest/visitor etc
サプライズ・ゲスト
(来ることを予想していないゲストのこと)


make a surprise visit
急に(約束することなく)訪問すること


plan a surprise party
当人には知らせないで驚かせるためにパーティーを計画する


a surprise announcement
驚きの知らせ

a surprise move

予想外の動き



その他


嬉しい驚きの反対の「悪い内容の驚き」の場合は、"a bad surprise"ではなく、
"an unpleasant surprise" や "a nasty surprise" を使います。"bad news"ということもあります。


"surprise!"「サプライズ!」は、驚かせることが目的でやったことだったことを明かすときのひとことです。



"surprise"を名詞で使って会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「どうしても会って話がしたいんだ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。

1906. いい加減なこと言わないで。

  Scenario: 今日の授業で、私たちの生活とITについて意見を求められた。テーマが「図書館の必要性」についてだったが、一人の学生が「必要なくなると思います。」というと先生はこう言った。


「きちんと調べてから言ってください。」




 "I need an educated guess."



【ポイント】"need"をもっと使おう。


"need"には他の動詞にない特徴があります。助動詞としても使えるという点です。


今日のフレーズでは、"an educated guess"という名詞を置いて、一般動詞として使われています。


否定文にすると、"don't need"になります。
疑問文は、"Do you need"で始まります。


一般動詞の"need"の後には目的語の名詞の他に、不定詞や動名詞を置くことができます。


"need to do"と、"need ~ing"となるのですが、この形を使う時は、主語に当たるものに気を付けなければなりません。


ものが主語になって、
This roof needs painting.となると、日本語では、「この屋根は塗装される必要がある。」となります。それが自然な日本語表現では、「この屋根は塗装する必要がある。」となります。


ものが主語の場合


×This roof needs to paint.
〇 This roof needs painting. 
This roof needs to be painted.


人が主語の場合


× We need painting this roof.
We need to paint this roof.  (自分たちで塗る)
We need to have this roof painted (塗ってもらう)


となります。


"need"は、"want"と同じように、


I need you to paint this roof.   (あなたに屋根を塗ってもらいたい。)


ということもできます。


"want"を使うと、直接的過ぎるとか、子供っぽい感じがするということで避けたいときに、"need"を使うと簡単に言い方を和らげることができます。



一方、"need"は助動詞としての使い方もできます。
特に否定文に多いイギリス英語での用法です。


You needn’t stay long.
長居は無用です。


Jim need never find out what I said.
ジムは私が言ったことを理解する必要が全くないのだ。


I needn’t have worried.
心配する必要なんかなかったのだ。


Need we leave so soon?  
そんなに急いで行かなければなりませんか?---古い言い方です。




【ポイント2】"educated"をもっと使おう。


「教育」が"education"だということはご存じだと思いますが、発音に注意する必要があります。
[èdʒukéiʃən] (エジュケイション)です。[du]のところを、「ドュ」と発音したくなりますが、「ジュ」です。


「知性のある」といった意味の、"educated"や、"sophisticated"、"sensible"などの単語を知っておくと、使っている本人の知性も高まります。


今日のフレーズでは、"educated"を使っています。


ロングマンの説明を見ます。


"educated"
having been well taught and learned a lot

十分教えられて多くのことを学んできた


a highly educated woman
高い見識を持った女性


のように、"highly"や"well"という副詞で強調するといいです。(反対は、"poorly"が使えます。)


そのほか、「大卒の」を"university-educated"ということもできます。



"educated-guess"はハイフンでつないで一つの形容詞としてよく使われます。


a guess that is likely to be correct because it is based on some knowledge
知識に基づいているので正しいと思われる推測

(ロングマンより)


Investors must make an educated guess as to the company’s potential.
投資家は、その会社の可能性について十分に調べて推測をしなければなりません。



"educated guess"を使った会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「それは後のお楽しみ!」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。

1905. どの辺まで来てる?

Scenario: 親戚の結婚式に出席するために早めにウチを出たつもりだったが、高速で事故があり、渋滞ができてしまっていた。結婚式が始まる時間に間に合うかどうかあやしくなってきたので、弟に電話を入れた。


「どの辺まで来てる?」



"How far away are you?"




【ポイント】簡単なのに、なかなか言えない表現


今日の表現は、日常でもよく使いますね。家がわからず電話をしてきた友人に言ったり、時間に遅れている友人に、「まだ着かない?」とか、「まだかかりそう?」とか「今どの辺?」とか聞いたりするときのフレーズです。


今日のフレーズの英語は、「あなたはどのくらい遠くにいるのですか?」ということですが、日本語ではそのような表現はしません。
とか聞くときのフレーズです。


聞いているのは、「あなたはどのくらい遠くにいるのですか?」ということですが、日本語ではそのような表現はしません。


"Where"でも、"When"でもなく、"How far"を使っているところがポイントです。


"How ~?"は、


数を聞くときは、"How many"
量や金額をきくときは、"How much"
年齢では、"How old"
時間や距離は、"How long"


などと、聞く内容によって、"How"の後に形容詞や副詞を置くことがあります。


”away"は「離れている」ことを強調するためについているので、通常は"away"を付けない方地で大丈夫です。
2つの場所がどのくらい離れているのかを聞く形です。


使い方


How far is it to the station?
(ここから)駅までどのくらいありますか?(距離で)

The man didn’t say how far it was to the next town.

そのひとは隣町までの距離は言いませんでした。



"How often"もよく使います。


How often do you go to the gym?
ジムには何回行ってるの?


How often is there the bus service aday?
バスは一日何本あるんですか?



"How far/often~?"を使った会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は「いい加減なこと言わないで。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。

1904. 謝るのが先でしょ。

Scenario: 今日は息子の誕生パーティーをやるから早く帰って来てと言っていたのに、急な仕事で遅れると連絡があった。しばらく待っていたがやっと帰って来たのが約束の時間を1時間も過ぎ、食事はすっかり冷めてしまっていた。何事もなかったかのようにプレゼントを渡す夫にこう言った。


「誤まるのが先でしょ。」




"I think apology's in order."



【ポイント】"in order"の使い方。


"in order"には、「順番通り」といったニュアンスがあります。


「順番通り/順序を守って」という表現には、「正しい(正しく)」とか、「ふさわしい(相応しく)」とかいったイメージがあります。


今日の表現では、"be in order"という形になっていて、そのニュアンスから、日本語表現として、


「正しい」というニュアンスでは、


ちゃんとしている
きちんとしている
揃っている


という日本語表現になり、


「順番通り」というニュアンスでは、


まずは~
~が次に来る


といった日本語表現が考えられます。


ロングマンの例を参考にして、様々な日本語表現を挙げてみます。


I think congratulations are in order for the new graduates in the room!
ここにいらっしゃる卒業生の皆様、まずはお祝いの言葉を申し上げます。


Is your passport in order?
パスポートはきちんとお持ちですか?


He told her everything was in order.
彼は彼女にすべてきちんと揃っていると言いました。


I think a brief summary of the situation may be in order.
まずは状況を簡単にまとめる必要があるかと思います。


If she says no, then a different kind of next move is in order.
彼女がノーと答えたら、別の次の手があります。


Your work visa seems to be in order.
就労ビザはちゃんとあるようですね。



😀 "in order to"について
「~するために」というときに、単に不定詞だけで"to ~"と言ってもいいのですが、「何かを達成する目的として~することが正しいのだ/ふさわしいのだ」といったニュアンスを出すために、不定詞の前に"in order"をつけることがあります。それが、"in order to ~"となります。ですから、不定詞だけで使うより、目的を強調するような表現になります。



”be in order"を使って、会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「どの辺まで来てる?」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。