らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

995. 礼はいいよ。

Scenario: ある団体の会長選挙に立候補した。父親が以前会長を務めていたこともあって、何かとアドバイスしてくる。今日は父が友人に票のとりまとめを頼んでおいたと言う。親の力を借りたくなかったので、黙っているとこう言われた。



「礼はいい。」



"You're welcome."


【ポイント】"You're welcome."の面白い使い方。


"You're welcome."は、相手が"Thank you."と言ったときに返す言い方として習う言いますね。日本語では「どういたしまして。」という表現が最も近いです。


しかし、実際日常生活で日本語で「どういたしまして。」という場合は少ないです。かなり丁寧で堅い感じがしますから。
"You're welcome."もそうです。声の調子や表情で調節はできますが、普通に言うとやはりかなり丁寧で堅い感じがします。


その代わりに、


No problem.
My pleasure.
Anytime.  
(いつでもどうぞ。)
Thank you.("you"を強く発音します。「こちらこそ。」といった感じです。)


がよく使われます。
特に"No problem."は、メールで"NP"と書くことがあります。


今日のフレーズの"You're welcome."は、


相手が"Thank you."と言うべきところで言わないので、"You're welcome."と言って、相手が"Thank you."と言っていないことに気付かせるといった、ちょっとメンドクサイ言い方です。


シチュエーションや誰が言うかによって色々な日本語表現が考えられるでしょうね。


「ありがとうは?」
「礼はなしか?」


という表現になることもあるでしょう。


ここで、クイズです!


今日の「ありがとうは?」の"You're welcome."は、「あなたのことを思ってしてあげたのに、ありがとうって言わないの?」という感じですが、隣のおばちゃんにお菓子をもらった子供が何も言わないので、横にいたママが子供に向かって「ありがとうは?」というのは、"You're welcome."ではないですね。


では、子供に何と言ったらいいでしょう?


自分の考えをコメント欄に書いて送信してね。コメントを返します。



明日は、 「あと何部かとってきます。」 です。資料が足りなくなった研修会前のひとことです。読んでね。


Englishラボのらぼでした。