らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1004. 喉まででかかってるんだけどな。

Scenario: 空港に着くと何か騒がしい。どうも有名人が到着したらしい。多くのファンと報道記者の先にその有名人が見え、顔は分かったのだが名前が出てこない。友人に「あの人、だれだっけ?」と聞くと、友人がこう言った。


「喉まで出かかってるんだけどな。」




" Tip of my tongue."


【ポイント】「喉まで出かかっている」の英語表現。

今日の表現の"Tip of my tongue."は、始めの部分の"It's on the"が省略されています。会話の中では、何を指すのかわかっているので、必要な部分だけを残した形です。


「喉まで出かかっている」は「もうちょっとで思い出せる」ということで、英語では、
"on the tip of my tongue"という表現が使えます。そのまま英語でとらえると「舌の先に乗っている」ということですが、「喉まで出かかっている」という意味とは別に、次のような意味で使われることもあります。(ロングマンの定義より)


 if something is on the tip of your tongue, you really want to say it, but then you decide not to
本当は言いたいのだが、言うのをやめておく場合に使う

It was on the tip of my tongue to say, ‘I’d rather have dinner with a snake.’
「ヘビと食事したほうがましだよ。」ってもう少しで言いそうだったよ。(ここまで出かかったけど言うのやめたよ。)



ここで問題!
"tip on my tongue"と間違えやすい表現で、"trip off the tongue"というものがあります。
次のように言った人は会社名をどのようにする必要があると言ったのでしょう?コメント欄に書いて送ってね。
「舌から旅にでる?」ではないですよね。。。


"The new company will need to have a name that trips off the tongue and is easy to remember."


明日は、「ソフトクリームの誘惑には勝てない。です。"win"は使いません。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。