らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1107. 私はふさわしくないわ。一緒に行けない。

Scenario: 付き合っている彼が、会社のパーティーに私を同伴して出席し、上司に私を紹介したいと言ってくれた。嬉しい反面、ちょっと気が重いなと感じている。迷いに迷った結果、こう言った。


「私はふさわしくないわ。一緒に行けない。」



"I'm not worthy to go with you."



【ポイント1】"I'm not worthy."の使い方。

"I'm not good enough."という言い方はよく聞くと思います。
"~be not good enough"というのは、「~十分ではない」、「~もの足りない」といったニュアンスです。


正式には「もの」「ものごと」が主語になります。"I'm not satisfied with ~."という意味だからです。(ロングマンの説明による。→こちら。)
したがって、ロングマンには人を主語にした例はありません。(マクミランでも同様です。)


日本語表現にすると、
「それだけじゃだめだよ。」
「それだけじゃ足りない。」


といった感じで使うのが正しいようです。


しかし、人を主語にした、"I'm not good enough."とか、"You are not good enough."という言い方は、「私は力不足です。」とか、「お前はまだまだだ。」といった感じで実際よく使われています。



これに対して、今日のフレーズの"I'm not worthy."はどのような場合に使うと良いのかを見ていきます。


まず、ロングマンに説明がありますから、それを載せます。


I’m/We’re not worthy
spoken used humorously to say that you consider it a great honour to be with someone because they are famous, or much more skilful at doing something than you are
口語
相手が有名だから、あるいは何かをするのに自分より数段高いスキルを持っているから、自分は相手といることを大変誇りに思っているということをユーモラスな感じで言うときに使う言い方である。


日本語表現では、
「私なんかとてもとても・・・。」
「あなたとは比べものになりませんわ。」
「足元にも及びませんわ。」
「もったいなくてご一緒できませんわ。」
「わたしにはもったいないことです。」

とかになりますかしら。。。


こういう表現ってどういうときに使います?


● 相手の誘いを受けた時、ちょっと荷が重いなと感じる時
● 折角誘ってくれたのに、相手に合わせられなくて自己嫌悪に陥りそうな時
● 自分の役不足で相手にがっかりさせたくない時

英語は、感情をはっきり表す言語のように思われることがありますが、相手の好意を断るときに、相手に対してとても気遣うのは、英語でも日本語でも同じです。


今日のフレーズでは、"to go with you"がついていますが、状況次第で"I'm not worthy."だけで済む場合もあります。


【ポイント2】"be worthy of~"は広く使える。


"I'm not worthy."ではなく、"be (not) worthy of ~"は、ずっと使う範囲が広くなります。

例をロングマンからあげます。


A couple of other books are worthy of mention.
他の本の何冊かは特筆すべきものです。


a teacher who is worthy of respect
尊敬に値する先生


I'm not worthy of those words.
それほどでも・・・。
わたしにはもったいないお言葉です。


I'm not worthy of the honor.
わたくしが、そのような名誉をいただくわけにはいきませんわ。。


I'm not worthy of the dress.
そのドレス、私には立派すぎますわ。



ここで問題です!


"I'm not worthy"、もしくは、"I'm (not) worthy of ~"が使えるシチュエーションが分かるような短文を作ってみてください。できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「いつか、いい人が現れるわ。」です。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。