らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

119. 歩いてはちょっと無理かな。

Scenario:
私が住んでる市に新しく駅ができてから、周辺が随分変わった。マンションが建ち並び、モールもできた。我々は1戸建ての家を持つつもりで、時々不動産屋さんに行って物件を見ている。結構気にいった家があったので、詳しくみると駅からバスで15分と書いてある。健康のために歩くのもいいかなと思ったが、信号が多かったり、夜人通りの少ないところもあったりして、不動産屋さんとしては・・・・。


「歩いてはちょっと無理かもしれないですね。。。」



"I wouldn't recommend walking."



【ポイント1】仮定法を使って言うと柔らかい表現になるのは、何らかの条件を前提にして言ってるから。


仮定法過去の決まった形は、
If 主語 + 過去形 ...., 主語 + 助動詞の過去形....です。


If は接続詞なので、カンマから左が副詞節、右が主節です。(右左は逆にしても構いません。)


主節は接続詞がついていないので、独立して使えます。つまり、


主語 + 助動詞の過去形.....


の形は、仮定法だということになります。


この方法を使うと、元々あるはずだった副詞節の部分、つまりIfのついた部分を暗に示すことになります。つまり、主節だけ独立して使っていても、「もし・・・なら」が気持ちの後ろにかくれているので、はっきり「~です!」というのではなく、「~なのですが・・・」という気持ちが伝わるのです。


(もしよろしければ)、~していただけませんか?
(もしおいやでなければ)、私が~しますが・・・。


といった、気持ちをつたえる用法が仮定法です。


今回の例では、(もし、駅まで歩くのはどうかと聞かれますなら)、私はオススメしないのですが・・・。→ 無理だと思うのですが・・。無理かなあ、と思います


となります。
これが、仮定法をつかうと「丁寧な感じが伝わる」理由です。仮定的なことをベースに言うので、はっきり言えないのです。



【ポイント2】recommendの後ろに不定詞がこないのは、主語が行うことではないから。


そこに行くことをオススメします。が、
× "I recommend to go there."
ではいけないのは、
I want to go there. との違いを考えるといいと思います。


I want to go there.  は "go"するのは、"I"ですが、
I redommend to go there. 
では、"go"するのは、"I"ではありません。


少なくとも、自分以外の誰かであることは確かです。
これは、"recommend"ばかりでなく、「提案する」"suggest"や"propose"や、「命令する」"order" なども同じです。


勧めるめるけど、実際するかどうかは、相手の意思があることだから分からない。だから、「こうすればいい」と、「提案する」「薦める」のだけだから、「相手がそうするかどうかわからない」仮定の世界になるわけです。このときの仮定法は、「仮定法未来」と言われることがあります。


この種の動詞(suggestやpropose、request、insist, orderなど)は、


I recommend that he should go there. 


というように、that節を使い、未来にどうなるかわからないというニュアンスをこめた"should"を入れます。このshouldは省略可能なので、I recommend that he go there.となる場合があります。


相手が"you"であったり、一般的に言う場合、不定詞を避けて「動名詞」を使うことになります。これは、I recommend this book.と名詞を置く代わりに動名詞を置いた感覚になります。


Englishラボのらぼでした。