らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1288. こんなの出てきたよ!

Scenario: 実家のクローゼットを整理していたら、エルトン・ジョンのレコードが出てきた。それもEPのシングルで、「グッバイ・イエロー・ブリックロード」だ。当時は洋楽のタイトルに邦題が付けられていたが、これは原題のままだ。「イエロー・ブリックロード」の意味も分からず、よく聞いていた。一緒に整理していた妹にこう言った。


「こんなの出てきたよ!」



"Look what came up."



【ポイント】"look"に他動詞の用法があるの?


まだまだ元気なエルトン・ジョン!最近は映画化もされ、再び注目を集めています。



Elton John - Goodbye Yellow Brick Road


ちなみに、"yellow brick road"というのは、『オズの魔法使い』に出てくる、オズの都に続く黄色いレンガ道のことで、夢見ていた都会の生活に通じている道の例えです。「グッバイ・イエロー・ブリックロード」は、そこにはもう戻らない、自分の生活は故郷にあるといった心情を歌っています。("I should have stayed home.のところで、自然に仮定法過去完了の勉強ができます。( ´艸`))


さて、今日のフレーズですが、"look"に注目しました。


"look"は「~を見る」というときに必ず"at"をつける自動詞です。また、「~に見える」という「連結動詞(linking verb)」を代表する動詞です。


普通、
You look happy. (幸せそうに見える。)


のように、"at ~"がない場合、後ろに来るのは目的語ではなく、補語(名詞や形容詞)になります。


今日のフレーズには、"at"がないので、「~を見て!」という意味ではありません。


しかし、"what came up"は「出てきたもの」で名詞です。


"Look at what came up."だと、「出てきたものを見て!」になるはずですが・・・。


なんと、アルクの「英辞郎」では、"look"の他動詞の用法に分類されていました。。。


ロングマンもマクミランも、この用法をあくまでも、口語としての使い方として扱っており、他動詞として分類はしていません。



Look who’s here! It’s Jill and Paul!
誰が来たのかと思ったら、ジルとポールだわ!
誰だと思う?ジルとポールよ!


Look where you’re putting your feet! There’s mud all over the carpet!
どこに足置いてんの? カーペットが泥まみれじゃん!


Look what you’ve done – my jacket’s ruined!
何やってんだよ。俺のジャケットが台無しじゃないか!


Look what you’re doing! You nearly knocked the lamp off the table.
気を付けろよ!テーブルからランプ、落とすところだったぞ。


困惑や、動揺、相手に対して注意したり、驚きを表現したりするのに、使われています。


この用法については、"What are you dpomg?"が,目的格として、他動詞の"Look"に付いているというわけではなく、"Look"で一旦「見ろよ!」と言って、実際に聞いているのではない疑問文をくっつけているだけのように感じるので、語順が普通の文の語順になっていると考えています。「見ろよ!何やってんだよ!」といった感じでしょうか。。。
そして、今日のフレーズは、「見て!何がでてきたんだと思う?」といった感じです。



"Look what ~!"が出てくる会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「ご一緒させていただいていいですか?」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。