らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1339. ライティング編:ワンランク上の表現にする英語[12]--接続詞asの使い方

Context: 市の美術館で高校生の美術展が開かれている。この美術展は公立高校と美術館の協賛で毎年秋に開かれている。絵画や彫塑、写真などの優秀作品が展示されているものだ。会場の入り口にはカタログとともに、次のように書かれた紙が貼ってあった。


このカタログにある作品をご覧になる際には、若いアーティストによる自身の作品に関する説明もお読みください


(P.S. Artの作品より)


As you view the artwork in this catalogue, please also read our young artists’ descriptions of their work.



【ポイント】同時性を感じさせる接続詞の"as"を使おう。


接続詞の"as"の用法の中に「時」を表すという用法があることは学校でも教えます。
その他、接続詞の役割として大体次の5つがあります。


1. 時を表す   → ~するとき
2. 理由を表す  → ~なので
3. 様態を表す  → ~のように
4. 同時性を表す  → ~につれて、~と同時に
5. 比較を表す   → ~と同じくらいに


他の接続詞にない用法としては、「同時性」というニュアンスを表す場合です。


今日の文の中では、「カタログの中の作品を見る」と「同時に」、「生徒の作品の説明も読む」の2つに同時性を感じます。「カタログの作品を見ながら同時に、生徒の説明も読んでください」と言ったような表現にすることもできます。


よくある表現で、"as the time goes by"(時が経つにつれて)や、"as it gets dark"(暗くなるにつれて)がありますが、これらにも同時性が表れています。「~につれて」という表現をして、ちょっと詩的な感じを出しています。


次の文をみましょう。コロナ渦中の学校の授業の変更について、教育長が保護者当てに出した手紙の一部です。


We appreciate your ongoing patience and flexibility as we adapt to this crisis in real time. 
緊急事態下にリアルタイムで調整を加えることになり、皆様の引き続きのご辛抱と柔軟な対応に感謝致します。


「緊急事態の時に」でもいいし、「緊急事態なので」にしても、別に構わないと思いますが、"as"を使うことで、「調整を加える」ことと、「保護者らの辛抱と柔軟な対応」に「同時性」が感じられます。日本語表現としては、「~にあって」とか、「~にあたり」もいいと思います。


あといくつか例文を挙げておきます。


I saw Peter as I was getting off the bus.
バスを降りようとしたら、丁度ピーターがいたの。


Just as the two men were leaving, a message arrived.
2人が帰ろうとしているちょうどそのとき、1通のメッセージが届いた。


As it was getting late, I turned around to start for home.
夜も更けて来たし、そろそろ家に戻ることにした。


We asked Philip to come with us, as he knew the road.
たまたまそのときフィリップが道を知っていたから、彼に一緒に来てくれるよう頼んだ。



接続詞の"as"を使って、50字程度の文を書いてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「だったらなおさら英語勉強しなきゃ。」です。
読んでね。

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