らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1343. いつもなら、そうするんですが・・・。

Scenario: 今月は友人の結婚式のためにドレスを新調したので、家計が苦しくなってしまった。スーパーでは、「秋限定」とか「新商品」と書いてあるものが並んでおり、いつもなら必ず買うのだが、今回はすべて我慢した。秋限定のビールの前を素通りする私に、娘が「買わないの?」と聞いたので、こう答えた。


「いつもなら、買うんだけどね。。。」


(このスィーツについてはこちらから)


"Normally, I would, but....."



【ポイント1】仮定法の主節を独立させて使う。


学校では、仮定法は、「"If"から始まる従属節+主節」の完全な形を教えます。


"If I were rich, I could buy this car."
(金持ちなら、この車、買えるんだけどね。)


といった具合です。


接続詞が付いている前半の従属節は、接続詞が付いているために、"If I were rich."とピリオドで終わる独立した形では使えません。ところが主節の方は、前半の従属節がなくても"I could buy this car."と独立して使うことができます。仮定法が出てくる会話のほとんどは、この従属節がない主節だけの形言っていいと思います。


I'd(=I would) like to have some milk.
ミルクをいただきたいのですが。


この形は、「もしよろしければ」"If you didn't mind"、「もしあるなら」"If you had some milk"など、特に言う必要がないので、従属節がありません。わざわざ言わなくても、あるものとして感じることができるからでしょう。



【ポイント2】仮定法の従属節を他の表現で示す。



仮定法の従属節、つまり"If"で始まる節が他の形に変わることはよくあります。今日のフレーズもその一つです。"Normally"の一語になって、「いつもなら」になった形です。


様々なパターンがありますが、代表的なものを3つあげてみます。


① "With"や"Without"を使う。


"with/without~"の部分が「~があれば/~がなければ」という意味になって、仮定法が続きます。


With a little help, we could solve this problem.
ちょっと手伝ってくれれば、この問題を解決できるのですが。。。


Without water, we couldn't live even one week.
水がなければ、一週間も生きていられないだろう。



② 副詞の"Otherwise"を使う。


"otherwise"は、「そうでなければ」と、相手が言った内容の逆を仮定した言い方です。


"Otherwise, he wouldn't come."
そうじゃなかったら、彼は来ないよ。


副詞なので、文中に挿入することもできます。


"You have to go now, otherwise, you would be late for class."
今すぐいかないと、授業に遅れるわよ。


The programme has saved thousands of children who would otherwise have died.
このプログラムは、それがなければ死んでいたかもしれない何千人もの子どもたちを救ってきました。



③ 主語自体に「~なら」という意味を持たせる。


An experienced doctor could cure the serious disease.
経験豊富な医師であれば、その病気を治せるだろうが。


A person with common sense would not say such a thing.
常識のある人ならそんなことは言わないだろうな。



仮定法を使った会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「お話が聞こえちゃったものですから。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。