らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1346. あなたに頼むつもりないし。

Scenario: 選挙公示日が近づいている。スタッフから前回ボランティアで応援してくれた人たちの中に、「関わりたくない。」といっている人がいると聞いた。そこで、その人にこう言った。


「あなたに頼むつもりないから。」




"I'm not asking you to."



【ポイント】代不定詞とは?その使い方。


今日のフレーズの前に、相手の台詞を入れて見ます。


"I'd prefer not to get involved."  「私、関わらない方がいいと思うんです。」
"I'm not asking you to."      「別に頼もうとは思ってないよ。」


省略されている"to"の後ろは、前の台詞の"get involved"が入ります。
この"to"で終わっている形は「代不定詞」と呼ばれているもので、省略形のひとつです。


英語で省略して言い場合は、間違ったことが伝わらないということが大前提です。


"ask"が「頼む」という意味になるときは、"ask +人+to 原形"の形になるので、"to"を置くことで、"ask"が「頼む」という意味になることを示しています。"to"がなければ大抵の場合、"ask"は「尋ねる」という意味になります。


ただし、


"I'm not asking you. I'm telling you."は、決まり文句になっていて、これを不機嫌な感じで言うと、


「頼んでるんじゃないの。これは命令よ。」


という意味で伝わります。



代不定詞の例を6パターン挙げてみました。


① want


I’ll be happy to help you if you want me to.
手伝って欲しいなら喜んで手伝うよ。


"help you"が省略されています。
もし、"to"まで省略してしまうと、


......if you want me.  私が欲しいなら


になってしまいます。


You can leave if you want. (帰りたいなら帰っていいよ。)


の場合は、"if you want."で切っても誤解されることがないので、"to"を省略しても大丈夫です。



③ have to


You don't have to learn English, but I have to.
君は英語を勉強しなくてもいいけど、僕はしなくちゃ。


"have to"は、この組み合わせで一つの助動詞のように使っているので、"to"を省略することはできません。



④ used to


"used to"も、"have to"と同じくひとつの助動詞として使われますので、「かつては~だった」という意味では、"to"を省略することはできません。


I don't smoke, but I used to (smoke).
前はタバコ吸ってたけど、今は吸ってないよ。


I am not a billionaire, but I used to be (a bilionaire).
以前は億万長者だったけど、今は違うよ。


というように"used to"の後に"be"が来る場合は、"be"まで残します。



⑤ be going to


Didn't you stay one more night?  もう一泊するんじゃなかったの?
I was going to, but I changed my mind. そのつもりだったけど、気が変わったんだ。


"going"で止めると、本来の「行く」という意味になってしまいます。



⑥  I'd love to


"Could you help me?"
"I'd love to."
「手伝ってくれますか?」
「喜んで。」


"I'm happy to"も同じパターンです。


代不定詞を使って会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「鹿を避けようとして、急ハンドル切ったの。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。