らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1352. 時間かければ、どんなシステムにも侵入できる。

Scenario: コンピュータを違法に操作する犯罪が増えているようだ。最近も大きな銀行のシステムに異常が見つかり、数日間にわたりATMが機能しなくなった。原因はまだ分からないようだが、ニュースを聞いていた友人がこういった。


「時間かければ、どんなシステムにも侵入できるよ。」



"Any system can be compromised given enough time."



【ポイント】"given"には前置詞の使い方もある。


"given"は名詞の前に置いて使う形容詞として使われることがあります。


in any given situation  どんな状況でも
at any given time    どんな時でも  常時


"give"の過去分詞ですから、「与えられた~」というニュアンスを含んでいます。


それが、今日のフレーズのように、前置詞として使われることがあります。
"with"や”in"など、他の前置詞に変えることができたり、"considering"や、
”using"などの分詞に変えることができますが、本来の"give"のニュアンスを残し、"that"節を続けることもでき、仮定の意味を含むこともできる、最強の前置詞です。固い感じがすることもなく、会話の中でも多く使われます。


ロングマン、マクミランから例文を見ます。


Given the circumstances, you’ve done really well.
このような状況の中にあって、あなたは本当によくやってくれました。


Given that the patients have some disabilities, we try to enable them to be as independent as possible.
患者さんには障害があるわけですが、できるだけ自立できるように配慮しています。


Given x=10, then x+3=13.
x=10とすると、x+3=13となる。


Given that conflict is inevitable, we need to learn how to manage it.
衝突は避けられないと考えると、私たちはそれを管理する方法を学ぶ必要があります。



"given"を前置詞として使って、会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「二足のワラジを履いて疲れてるの。」です。「ワラジ」って?
読んでね。

Englishラボのらぼでした。