らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1364. 勝手に名前は明かせないんです。

Scenario: 来週開かれる仕事関連の講演会に誰が出席するのか知りたくて、主催者に問い合わせたのだが、こういう返事だった。


「私が勝手にお名前をお伝えすることはできません。」




"I'm not at liberty to share names."



【ポイント】"liberty"の「無許可」という意味での使い方。


"liberty"は、「自由」という意味ですが、


「自分には~する自由がある(ない)」というと、「権利」というニュアンスに近くなります。


ロングマンにはこの意味での"liberty"が次のように説明されています。


something you do without asking permission, especially which may offend or upset someone else
特に誰かが嫌がったり、不快に思ったりするするようなことを許可を求めないですること


この意味での使い方は次の3通りが良く使われます。どれもフォーマルな使い方です。
日本語表現では、


「勝手ながら~させていただく」
「私が~できる立場にはありません」(
否定文で)
「私の一存で、~できるかどうか判断できません」(否定文で)


などです。



① take the liberty of ~ing


「自分の一存で~する」
「勝手に~する」


I took the liberty of cancelling your reservation.
勝手ながら、ご予約をキャンセルさせていただきました。



② take liberties with ~


「~を勝手に変える」、「~に勝手に手を加える」


The film-makers took too many liberties with the original novel.
その映画製作者は好きなように原作の小説に手を加えすぎた



③ be at liberty to do ~


「自分の一存で~する」
「勝手に~する」


You are at liberty to make an official complaint .
公式苦情を申し立てるならご自由にどうぞ


I am not at liberty to discuss these matters.
私の一存ではこれらの問題について議論することはできません




上の3つの"liberty"の使い方で、短文や会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「おかしいなって思うことはなかった?」です。"strange"を使わない言い方です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。