らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1381. コーヒーにはうるさくなった。

Scenario: 朝食にはコーヒーがかかせない。一杯だけなのだが、その日の気分で豆の種類を選び、ゆっくりいれて好きなカップで飲めば一日が気持ちよくスタートできる。一般的には90度~95度の温度でいれるらしいが、もっと低い温度で少しずついれるほうが香りが良いような気がする。水も味を変える。挽き方より豆の量を多めにするなど人と話していて、自分でこう思っていた。


「俺ってコーヒーにうるさくなったな。」



"I became a coffee snob."



【ポイント1】"become"と時制について。


日本語で、「~した」という言い方を、英語で表現する場合、動詞の時制を、過去形にするか、現在完了形にするか迷うことがあります。


一般的に言うと、


過去形は、
過去のある時点で起ったことを言う時に使って、副詞の"ago"や、"when 主語+過去形~" などを付けて、一定の時点を表し、現在とつながっていない。


現在完了形は、
過去のある時点から現在に至るまでの状態や動きをいう。
つまり、次のような場合があります。


継続→過去のある時点から今まで~している
経験→過去のある時点から今までに~したことがある
完了→過去のある時点からしたものが、今終わった



一般的な動作を表す単語の場合は、これだけでいいのですが、"become"については、日本語の時制と英語の時制は、他の動詞にない難しさがあります。



つまり、"become"には、次の2つのパターンがあるのです。(ロングマンより)


① to start to have a feeling or quality, or to start to develop into something
ある感情や性質を持ち始めること、あるいは何かに変化し始めること


The weather became warmer.

天気が暖かくなったね。→ 今、暖かい。



※過去形を使っていますが、過去に始まったことが、現在も続いていることを表しています。



② to start to have a job or position
ある職業や地位を持ち始めること


She became a lawyer.
彼女は弁護士になった。→ 今弁護士である。


※職業や地位についたのが過去で、現在もその職業についていたりや地位にいたりしている。


進行形も使えます。
Violent crime is becoming a major problem.
暴力犯罪が大きな問題になりつつある。→ 持続ではなく、変化を表しています。


完了形も使えます。
Pollution from cars has become a major problem.
車からの汚染が大きな問題になってきた。→ 「なっている」という表現もできます。


"become"が他の動詞と違うのは、"start to ~"(~し始める)ということで、その性質や動作の終わりまで含んでいないけれど、継続して起こる変化を感じさせる動詞であるということです。


今日のフレーズの、「コーヒーにうるさくなった」も、いつの時点からかコーヒーにこだわるようになってそれが続いていることを示唆しています。


このようなことを考えると、"become"を現在形で使うことは少ないと言えます。(助動詞がある場合は原形の"become"を使いますが。)


He becomes sick when he drinks milk. 
彼は牛乳を飲むと具合が悪くなる。


のように、"become"の現在形「いつも~になる」といった一般的な現象や、傾向を表すときに使うといいと思います。



【ポイント2】"snob"の意味。


米語の発音は、[snɑb](スナブ)になります。


ロングマンでは次のように定義されています。


① someone who thinks they are better than people from a lower social class 
社会的地位の低い人よりも自分が優れていると考えている人



They're just a bunch of snobs - I wouldn't want to be friends with them anyway.
あの人たち単に偉ぶってるだけよね。いずれにせよあの人たちとはお友達になりたくないわ。



②  someone who thinks they are better than other people because they know more about something
何かについて他の人よりよく知っているから、自分は他の人より優れていると考えている人


"a ~ snob"のように、ある特定のものを前に持ってきて使うことが多いです。


a wine snob
a music snob


いわゆる「~通」とは違って、他の人より自分が上であることを鼻にかけるいわゆる「嫌なヤツ」のことです。


普通の「~通」なら、
● "be familiar with ~
● "have a lot of knowledge about/of ~”
● "know ~ very well"
などを使って言えば良いと思います。


"become"を使って会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「こっちまでイライラするわ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。