らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1413. もうしわけないですが、飛行機の時間がありますんで。

Scenario: 今日のフォーラムには、わざわざ北海道から参加してくれた人がいた。東京は久しぶりだと言うことで、フォーラム終了後、どこかに案内しようと思って誘ったのだが、急ぎの用事で今日中に北海道に戻るということだった。そしてこう言って、空港へ向かった。


「申し訳ないですが、飛行機の時間がありますんで。」



"If you'll excuse me, I have a flight to catch."



【ポイント】条件や時を表す副詞節の中には"will"が入ることがある。


時制について習った時、テキストに必ず書いてある事項に、「時や条件を表す副詞節の中では、未来時制は現在形で代用する」と難しそうなことが書いてあります。


文法というのは、まず決まりがあって、それに従って話したり書いたりしなければならないものではなく、使っているうちにそういう決まりができあがったものです。ですから、今後どのくらい一般的に使われる、または、使われなくなるのかによって、文法は変わっていくでしょう。


「条件や時を表す副詞節の中では、未来のことでも現在形で代用する」という規則は、主節に未来形を使えば、それで十分、副詞節の中の内容も未来だということが分かるから」、という理由から来たのでしょう。
時を表す接続詞の"when"についても同様のことが言えます。


If you need the tool, I will bring it. 
その道具が必要なら、持ってきますよ。


When he calls me, I'll tell him to come.
彼~電話が来たら、来るように言うわね。


例文を見ると、主節に"will"があるから、条件や時を表す接続詞の中の"will"はなくてもいいんじゃない?と感じると思います。そんな感覚で、別に現在形でいいよね、ということになったのでしょう。(らぼの推測です。)


ところが、"will"には、「単に未来を表す働き(単純未来)」と「話し手の意思を表す働き(意志未来)」があり、今日のフレーズは、「意志」を表す"will"なので、条件節の中でも使うことができます。


この場合の主語は大抵 “you” です。



If you will lend me $100, I’ll pay it back with 10% interest.
100ドル貸してくれたら(貸してくれる意思があるのなら)、10%増しで返すよ。


しかし、必ず入れなければならないということではありません。
そして、入れたらその"will"が意思を表していることを強調するように、アクセントを置いて話すといいと思います。


"If you will excuse me,....."は、「申し訳ありませんが」と相手に言う間隔なので、主節では、"I have to ~."や、"I have 十名詞+to 動詞"のかたちが来て、「~しなくてはなりません」とか、「~する・・・があるのです」の形が来ると自然な繋がりになります。


If you will excuse me, I have to go now.   
申し訳ないですが、もう行かなくてはならないんです。


If you will excuse me, I have some work to finish.
すみませんが、やらなきゃいけない仕事があるので。。。


と言った具合です。シチュエーションによっては、"me"を"us"にする場合もあるでしょう。



"If you will excuse me/us,....."が使えるシチュエーションを考えて、会話文を作ってみましょう。できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「大事な用事があるんだ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。