らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1421. 彼のお陰で今の私があります。

Scenario: 音楽コンクールの声楽部門で優勝することができた。そしてイタリアに留学して学校を卒業し、イタリアでオペラ歌手としてデビューすることができた。日本での初公演の後、日本で指導してくれた先生のことに感謝してこう言った。



「先生のお陰で今の私があるんです。」




"He made me who I am today."



【ポイント1】"owe"の代わりに"make"が使える場合。



"owe"は、次のフレーズだけで使えればいいでしょう。


I owe you $100. / I owe $100 to you.
君に100ドル借りてるよね。


I still owe you for the taxi.
タクシー代借りっぱなしだね。/タクシー代、払わなくちゃ。


How much do I owe you (for the ticket)?
(チケット代で)いくら借りてるんだっけ?/いくら払えばいい?


 I owe you one.
これで君にひとつ借りができがな。


You owe me one.
借りは返せよ。



"owe"は、ロングマンの説明によると、


to have something or achieve something because of what someone else has done
誰かがしてくれたことで何かが手に入った、あるいは達成できたということ


というときは、


owe something to somebody


の形を使う、とあります。


つまり、


He probably owes his life to her prompt action.
彼女の素早い行動のお陰で命が救われたんだね。


は、


× He probably owes her prompt action his life.


と二重目的語の表現で書き換えられないということです。



今日のフレーズでは、こうした面倒な"owe"をやめて、"make"を使うことができます。


I owe what I am today to him.


とも言えますが、


「彼は、私を、今の私にしてくれた。」ということなので、


He made me what I am today. 


でいいよね、ということです。それがつまり、「彼のお陰で今の私がある。」ということですから。


He made me happy.  幸せにしてくれた


は、「彼のお陰で私は幸せになったのです。」と表現してもいいですね。





【ポイント2】「今の私」は、"what I am"か、"who I am"か?


日本語の「今の私」だけだと、どちらでもいいと思います。どちらかといえば、"who I am"の方をよく聞きます。
内面のことを重視している場合です。


"what I am"は、体の「外見」や「体型」に使われているように思います。



"who I am"を使った会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「給料倍出すよ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。