らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

159. 忘れっぽいのはいいんです。

Scenario : 80代のご夫婦。ご主人が車の免許を返納されたそうだ。妻である友人は、最近ご主人が忘れっぽくて何度も同じことを聞くと言っていた。それはかえってカワイイくらいなんだけど、車の運転となると大きな事故を起こしては大変だと思ったから返納を勧めたのだそうだ。


「彼女、忘れっぽいのはいいって思ってるのよ。」



"She finds his forgetfulness endearing."



【ポイント1】"find"に「見つける」という意味以外の場合がある。


「find +名詞」の場合は、「~を見つける」となりますが、もうひとつ別に次のような意味になることがあります。(定義はロングマンより)


 to have a particular feeling or opinion about someone or something
人(もの)について特別な感情や意見をもつこと。


この場合「思っている」とか「考えている」という意味で表現できます。
「find + 名詞 + 形容詞」となって、「名詞が~(形容詞)だとわかる(思う)」という意味になります。


I found the book interesting.  その本が面白いと思った(分かった)。


【ポイント2】"endearing"という単語を使おう。「カワイイ、可愛い」の色々な使い方のひとつです。


今日のひとことの"endearing"という形容詞を聞いたとき、"enduring"と間違えました。
"enduring"は、ロングマンによると、全く意味が違います。


"enduring" → "continuing for a very long time"
とても長い間つづくこと


"endearing"→ "making someone love or like you"
人の気持ちを強く引きつけること、好きだという気持ちにさせること


ロングマンにこんな例がありました。
Will's sense of humor is one of his most endearing qualities.
ウィルのユーモアのセンスって、彼の一番の愛すべき所だよね。


「可愛い」というとまず、"cute"が思い浮かびますが、普通「小さいもの」や「赤ちゃん」「小さな動物」に対して使うことが多いです。服にもよく使われます。
さらに、特にアメリカ英語では、性的に魅力的(sexually attractive---ロングマンより)な場合も使っています。
Tell us about this cute guy you met! 
あなたが会ったこのキュートな彼のこと教えてよ。
という例文があります。


"endearing"は、小さいものや魅力的なもの以外にもっと広い意味で、「好きと感じられる」ものに使えますので、使ってみたい単語です。


Englishラボのらぼでした。