らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

304. 夫婦間がうまくいかなかったら、普通離婚でしょう。

Scenario : 結婚して10年になる芸能人カップル。夫の浮気が発覚し、連日ワイドショーを賑わせている。すでに別居しているということだが・・・。妻はこう言っている。


「夫婦間がうまくいかなかったら、普通離婚よね。」



"When a marriage isn't working, divorce is the answer."



【ポイント】簡単そうで難しい冠詞の使い方。


学校では、初級段階で「数えられる名詞には、"a"をつけます。数えられない名詞には、何もつけません。一つだけしかないものには、"the"をつけます。」と教わります。その後ずっと疑問としてつきまとってくるのが、冠詞の用法です。一人のネイティブが、「日本人にとっては、あってもなくても大したことないと思うものが、我々にとっては大きな問題なんだ。」と言っていました。


今日のフレーズで、"marriage"には不定冠詞の"a"がついていて、"divorce"は無冠詞、"answer"には"the"という定冠詞がついています。


実は、ロングマンで名詞を見ると、"countable / uncountable"と書いてあることが少なからずあります。普通、"rain"(雨)は数えられないから不可算、"rain drops"は数えられるので複数の"s"がついています。しかし、熱帯地方のスコールのような雨は"the rains"と言われます。"shower"(にわか雨)は可算です。


実は日本語でも「数量」と書きますが、「数」は数えられるものを指し、「量」は数えられないものを指しています。「数える」と「量る」という表現もあります。「~個」とか「~本」はすべて数えられるものにしかつきません。日本人が”a"や"the"を間違えたり、複数の”s"をつけ忘れるのは、アメリカ人が「2冊」を「2本」と間違えるのと似ているのかもしれません。小さなことのようでも、大きな間違いですから。(^_^)


"a number of ~"は「たくさんの~」ということですし、"the number of ~”は、「~の数」ですね。前者は複数扱いになるし、後者は単数扱い。これはライティングでよく減点の対象になってますよ。


さて、ロングマンで今日の名詞を確認してみます。


"marriage" → [countable, uncountable]
"divorce" → [countable, uncountable]
"answer" → [countable, uncountable]


"answer"は、日本語の「答え」では可算で、「応え」は不可算で複数はありません。日本語でも、漢字で可算、不可算を使い分けているものがあるのですね。日本語、難しい!


"marriage"と"divorce"に関しては、法的な手続き上のものとして扱う場合は可算で、夫婦の状態や関係を指す場合は、不可算と考えたらいいと思います。


Englishラボのらぼでした。