らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

315. コイツが主犯格だ。

Scenario : 最近は監視カメラがあちこちに設置してあるので、犯罪を特定するのによくカメラの映像が使われている。先日コンビニで起こった事件映像には、数名の容疑者が映っており、警察は一人の男性を特定してこう言った。


「コイツが主犯格だ。」



"This is the dominant one."



【ポイント】「リーダー」とは違う、"dominant"という単語を使う「リーダー格」という表現。


"leader"という言い方は広く使われています。人の集まりや、組織、国などを仕切る人ですね。
"a/ the leader of ~"
のように使ってもいいし、
"a/ the government leader"
"a/ the union leader"
"an/ the opposition leader"のように前に名詞を置いて「~のリーダー」のように使うこともできます。


「リーダー格」とか、特に犯罪に関して使われる「主犯格」というのは、「格」が付いているだけで、ややニュアンスが違います。「格」というのは、「格が違う」とか「格が上がる」という日本語でよく使っています。
「格」とは?
広辞苑によると、
同じ取り扱いを受けるべき身柄ではないさま、格式が異なるさま、別格であるさまなどを意味する表現。 格上と格下の関係にあり対等でない様子。


キーは「他とは違う」「上と下がある」「扱いが違う」点のようです。


というわけで、"dominant"という形容詞をロングマンで見ます。


①  more powerful, important, or noticeable than other people or things 
他より、力があり、重要であり、あるいは、目立つ人やもののこと。


② controlling or trying to control other people or things – used to show disapproval
他の人やものを支配している、あるいはしようとしていること。非難する意味合いで使われる。


「格が上」というと褒め言葉になりますが、「支配的だ」というと、非難するニュアンスを含むことがあります。気をつけて使いたいと思います。


Englishラボのらぼでした。