らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

325. 何とかやってます。 

Scenario : 年度が変わり、新しい上司が来て、新人も何人か入ってきた。転職で他の会社に移った同僚もいる。先日その元同僚に街で偶然会った。彼も新しい職場で頑張っているようだ。


「みんな、元気?」---- 「何とかやってるよ。」



"How is everyone?" ーーー "Adapting."


【ポイント】挨拶のパターンを増やそう。


英語の学習でまず習うのが挨拶です。
“How are you?”  と聞かれて、
"I'm fine, thank you. And you?"
というやりとりを習ったかもしれません。


でも、アメリカ人が"I'm fine."と答えているのを、聞いたことは実際あまりありません。
ほとんど、"Good."とか、"Great."とか、それに副詞をつけて、"Pretty good."などと言っています。イギリス人の中は、"I'm well."が正しいと言う人が結構います。


反対に、アメリカ人が"I'm fine."を言うときは、"How are you?"に対してではなく、"Are you OK?"と言われたとき。転んだときとか、ショックなことがあって、「大丈夫?」と聞かれたときの返事がたいてい"I'm fine."とか、ただ、"Fine."と言っています。


また、"How are you?" よりも、"How are you doing?"を使う場合が断然多いです。どのくらい頻繁に顔を合わせているかによると思いますが、日本語でシチュエーションを考えてみました。


"How are you?"    → フォーマルな感じ。「お元気ですか?」
"How are you doing?"  → フレンドリーな感じ。
"How have you been?  → しばらく顔を見なかったとき。「どうしてた?」
"What's up?" → 「何か変わったことある?」 といった感じ。"Nothing."と言えば「別に。」といった受け答えになる。 
"Hi." → 特に話すことがなく、ただ声をかけただけの挨拶。"Hi."と返すだけでOK。


基本は、"How ~?”で聞かれたら、主語や時制に気をつけて答えること。主語が"you"のとき、答えの"I"は省略することがあるけれど、現在形で聞かれているのか、完了形なのか、過去形なのかは注意しなければなりません。


今日のフレーズのように、主語が"you"でない場合もたくさんあります。
"How's it going?" (調子どう?)は、両者が"it"でわかる何かについて、、または漠然とした状況について聞いています。"it"の代わりに"everything"で聞かれることもあります。
今日の"Adapting."は、みんな新しい環境に適応しつつある、(Everyone is adopting.) ということなので、「頑張ってるよ。」とか、「少しずつ慣れてきてるよ。」といったニュアンスです。


要するに、正直に答えること。


日本人は、元気じゃなくても「元気です。」(Good.やGreat.)と言ってしまうことがありますが、元気じゃないときは、正直にその時の状態を伝えることです。"Not good, because I didn't sleep well."と言うと、会話が続いて親しみが増します。


元気なときも、"I'm good."だけで終わらせることなく、何か一言つけ加えるといいですね。。。そして、最後は"And you?" と言う。


自然な挨拶って、そう簡単にパターンを記憶しておけばいいものではなく、「気持ち」を伝えるものなのだということを頭に入れて置けばいいと思います。


Englishラボのらぼでした。