らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

326. 展開早っ。

Scenario : 友人は30歳半ばを過ぎ、独身。理系の科学者で頭が良く、仕事熱心。最近結婚願望が強く、誰か紹介してと頼まれたので、たまたま高校の同窓生で、同じく理系の工学関係の友人を紹介した。映画の試写会のチケットを二人にあげただけだったのだが、交際2ヶ月で結婚、半年後には子供も生まれるという電話を彼女からもらってひと言。。。


「展開早っ!」



"That is fast."


【ポイント】"early"か、"fast"か?「早い」か、「速い」か?


一般的に、
「早い」は「一定の時刻より前」のことで、早朝、早期といった熟語があります。
「速い」は「物事の進行のスピード」についていう時に使います。


普通、英語では、
「速い」→ "fast"
「早い」→ "early"
です。


I ate lunch early. ランチを(いつもの時間より)早い時間に食べた。
I ate lunch fast.  (急いでいたので)ランチを速い速度で食べた。


ところが、「成長がはやい」とか、「展開がはやい」いう場合、そのスピードのことを言っているにもかかわらず、「早い」を使うほうが一般的です。成長や展開の速度は、ある一定の時間が過ぎて振り返った時に結果として、その速度が早いか遅いかが分かることなので、実際の速度の速さとは区別しているようです。


その他、「早口」、「足早」なども、スピードを言っているにもかかわらず、「早」を使うことが一般的なものもあります。日本語では、「早」に関しては、かなり曖昧な部分があるようです。


英語には、日本語のような曖昧さがなく、速度が速いの"fast"、「早期」といういみでは、"early"が使われます。


 子供は成長が早い。 → Children grow fast. です。


Englishラボのらぼでした。