らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

381. 何考えることあるの?

Scenario : 以前から転職を考えていた。そんなとき、新しく会社を立ち上げた友人から自分の会社で一緒に働こうと誘われた。すぐに返事をせずに、妻に相談したら「その申し出をうけたらいい。」と言ってくれた。でも、なかなか決心がつかず、友人にはまだ電話していない。すると妻がこういった。


「何考えることあるの?」



"What is there to think about?"



【ポイント】"think about"と"think of"の違い。


よく使う"think"ですが、日本語で「思う」とすべて置き換えられると思うとそうではありません。
その一因として後に来る前置詞によって変わるということです。


"think about ~"
「~に関することについて色々とあれこれ考える」というイメージです。
"I'm thinking about you."
あなたに関することを色々考えてます。


これに対して、
"think of ~" は、
「特定の~のことを取り出してそのことを考える」というイメージです。


"I'm thinking of you."
あなたのことを想っています。
(こちらだと「思う」より、「想う」という漢字のほうがいいかも。。。)


刑事ドラマを見ていると、
「何か思い当たることはありませんか?」というときに、
"Is there anything to think of?"
と言っています。


そこで、"think of"の日本語表現としては、


「思い当たる」
「思いつく」
「心に留める」


などが考えられます。


ロングマンからいくつか例文をあげておきます。


They’re still trying to think of a name for the baby.
彼らはまだその赤ちゃんにどういう名前をつけようかと考えている。

Can you think of any other way to do it?

それをするのに他に思い当たるやり方がある?

He’s always thinking of other people.

彼はいつも他人のことを考えている。

She’s a spoiled child who thinks only of herself.

彼女は甘やかされてて自分のことだけしか頭にないんだ。


Englishラボのらぼでした。