らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

623. ツイてないな。

Scenario: 目覚ましをかけて寝たのに、午前と午後を間違えて鳴らなかった。電車は目の前でドアが閉まった。駅を出たら雨は降り出すし・・・。今日は気をつけなきゃ。


「ツイてないよ。」




"Luck isn't on my side!"



【ポイント】"luck"と"lucky"の使い方。



「ラッキー」とカタカナでは言いますが、名詞の「ラック」は使いませんね。「ラック」というと、「マガジンラック」などのように、"rack"「ラック」と思ってしまいます。


"luck"の発音は、/lʌk/


"rack"の発音は、/rǽk/


なのですが、日本人にとっては、どちらも「ラック」と聞こえるので、発音が難しいことが理由だと思います。


"I am in luck." で、「私はラッキーだ。」となります。


今日のフレーズのように、"Luck"を主語にして、「ツイてない」ことを、「ツキが自分側についていない」と表現しているわけです。


"Good luck!


"I wish you luck.
× I wish your luck.


これらは、「頑張ってね!」
という日本語表現にピッタリだと思います。


I wish your luck. が誤用なのは、"wish"が、"wish AB"→「AにBがあることを望む」という使い方をするからです。


I wish you a merry Christmass.
× I wish your Merry Christmass. 


もそうです。



次に、"lucky"の使い方ですが、


「ラッキー!」というとき、


"Lucky!"だけでも通じますが、


"Lucky me!"と言うのが自然です。


相手に言う場合は、"Lucky you!"となります。


文法的に変な感じがするかも知れませんが、


It was lucky you win the lottery. ( 宝くじに当たってラッキーだったね。)

のように、状況がはっきりしている場合に、"lucky you"だけを残して言ったもの、"Lucky me."は、"Lucky I."が変化したものと考えています。


(文法的には、He is older than I.が正しいところを、He is older than me. と変化したのと同じです。)



”I'm lucky."という時は、"to ~”や、"that~”をつけて、(~とは)とその理由を言うのが自然です。


理由が明らかで、ひとこと「ラッキー!」というより、「私は幸運だわ。」と言われると、理由が聞きたくなる時がありますね。その感じです。


I was lucky that I didn’t die in the accident.
事故で死ななくてラッキーでした。


I'm lucky to live in a nice house and be married to such a nice man.
素敵な家に住んで、素敵な人と結婚して、私はラッキーです。



Englishラボのらぼでした。