らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1428. 食材の良さを引き出してあげましょう。

Scenario: 今年は頑張って手作りのおせち料理を作ろうと思う。いつも失敗してしまう「野菜の煮物」に挑戦だ。動画を見て研究していると、先生がまずこう言っていた。


「素材の良さを引き出してあげましょう。」





"We let the food speak for herself."



【ポイント】"speak for yourself"の使い方。



今日のフレーズの"herself"ですが、"the food"の代名詞になっています。料理番組の中でのフレーズなので、特殊な日本語表現になっています。野菜の代名詞は普通"it"("itself")でいいと思うのですが、今日のシナリオの中の料理研究家の人にとっては女性代名詞にしたかったのでしょう。



"speak for yourself"


は、次のように説明されています。(マクミランより)


spoken
used for telling someone that your opinion about something is different from theirs

相手の意見と違うことを伝える場合に使われる言い方である (口語)


今日のシチュエーションでは、
「その食材に、自分は他の食材と違う香りや味を持っているのよ!と言わせてあげましょう。」
ということなので、日本語表現では、「素材の良さを引き立て(立たせ)ましょう。」としました。


"Let's make the food speak for herself."


でもいいと思います。こうすると、「料理人の腕で引き立たせる」といったニュアンスになりますね。


次のように使うと、全く違う日本語表現になります。
(例はロングマン、マクミランからです。)


‘We don’t want to go.’ ‘Speak for yourself!’
「行きたくないわ。」「勝手に言ってろ!


‘No one wants pizza again tonight.’ ‘Speak for yourself! I do!’
「もう今夜は誰もピザなんか欲しくないよ。」「決めつけないでよ。私は欲しいんだから!」


その他の日本語表現として、次のようなものもあります。


「勝手に人のことまで言うな。」


「あくまであなたの考えでしょ。」


「お前と一緒にするな。」


「私は違うからね。」



「それって、あなたの感想ですよね?」っていう表現がちまたで流行っているようですが、


"You're speaking for yourself, aren't you?"


と言えばどうでしょう。。。(^_^)



"speak for ~self"を自由に使って、会話文を考えてみましょう。できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「体ほぐしましょう。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。