2328. "You guys pick!"で学べること!
今日は、短いフレーズの中に面白いことを発見したので、そのことについて書きます。
その面白いこととは・・・
他動詞なのに、目的語を付けないで使うことがある
ということです。
とりあげる短いフレーズは、
"You guys pick!" (あなたたちで決めて!)
というものです。
レストランや食事の内容など、色々な候補があってなかなか決まらないときに、自分はどの決定でも従うという趣旨で、「あなたたちで決めて!」と言うことがありますね。そのフレーズです。
【ポイント1】pick は目的語なしで使えることがある!
pick は基本的に 目的語を置く他動詞です。普通は目的語が必要です。
✖"I picked." 私は選びました。
〇"I picked this." 私はこれを選びました。
"pick"は次のようにも使います。どれも目的語が必要です。
pick a card カードを引く
pick a restaurant レストランを選ぶ
pick your favorite 好きなものを取る
ところが、"pick"が目的語なしで使える場合があります。
今日のフレーズのように、"You guys pick!"のように、カジュアルな命令の場合です。
こうした文脈では、目的語が明らかなので、会話の中ではかえって目的語を付けない方が自然なことがあります。次のカジュアルな会話の中では、英語でも日本語でも目的語を置かないのが自然です。
“Where should we go?” どこに行ったらいいかな?
“I don’t know. You guys pick!” 私は分からないから、あなたたちで選んで。
😊この場合、pick の目的語は “the place we’ll go” で、文脈で明らかなので省略されてます。
ただし、どの動詞でも目的語が省略できる、というわけではありません。
【ポイント2】他動詞で目的語を付けないで使うことがある
あくまでも口語で、会話の中で目的語を使わないで使える他動詞があります。「他動詞」は、必ず動詞の後に目的語を置く動詞です。しかし、会話の中で、目的語がはっきりしているため、かえって目的語を使っていないのが自然な場合があります。一語で相手にその動作を要求するときにこうしたことが起こります。
① "Explain!"
「説明してよ!」
😊何を説明するかは直前の話題で明らかなので、省略して動詞の意味を強めています。もちろん、他動詞ですから"Explain that!"のようにも使います。
② "Push!"
「押して!」
😊"I pushed."(押しました。)と言っても、「何を?」と聞きたくなりますね。"push"が他動詞だからです。
しかし、ドアを開けようとして、なかなか開かないような場合、隣りで、「押せ!押せ!」と掛け声をかける場合があります。そんなときは他動詞でも目的語を外して使うことがあります。
ドアを押しているのに、隣で「ドアを押せ!」とか、「それを押せ!」というのはかえって不自然ですね。
③ "Understand?"
"Understand?"
"Understand."
はまさに他動詞の目的語(および主語)を省略した、強めの命令や念押しの典型例です。
日本語の「分かった?」「分かった。」も「(何を)理解したか」の目的語をあえて言いません.
④ "Enjoy!"
enjoyは他動詞の用法しかありません。ですから普通は目的語が必要です。テストで、"I enjoyed very much."と書いて、"I enjoyed myself very much."と直されたことがあるかもしれません。これから何かを体験しようとする人に対して、それを具体的に言わずに漠然と「楽しんでね!」というときは、目的語なしで使えます。
⑤ "Imagine!"
"imagine"も他動詞だけです。”Just imagine that!”という代わりに、目的語を付けずに会話の中で"Imagine!"「考えてみてよ!」のように使うことがあります。何を想像するかは相手に分かっているはずですから省略できます。
ジョン・レノンの"Imagine"という歌には、次のように元々の他動詞として、文法どおりに目的語(名詞節)が付いています。
"Imagine (that) there's no heaven"
天国がないってことを思い描いてごらん
"Imagine all the people living for today"
今日のために生きている人々を思い描いてごらん
😊ここでは、”Imagine!all the people living for today." (思い描いて!今日のために暮らしている人たちよ!ではありません。)
⑥ "Remember?"
思い出話をしていて、相手が「覚えてる?」ということがありますね。そんなときは目的語がはっきりしているときで、「~を」を省いて使うことができます。具体的に言うのがいい場合は、目的語を付けて"Remember his name?"のように使います。「覚えとけよ!/忘れるなよ!」の場合は、あえて"that"をつけて、"Remember that!"ということが多いです。
⑦ "Catch!"
自分のところに飛んできたボールを取ろうとしている相手に向かって、「ボールを取って!」とか「それを取って!」のように目的語を付けるとかえって不自然ですね。

【ポイント3】自動詞にはもともと目的語がつかない
ポイント2で挙げた、動詞は、「ふつうは他動詞として目的語を置いて使われるけれど、その目的語が省略されたもの」ですが、動詞が自動詞の場合は、もともと目的語なしで使う動詞なので、直接後ろに名詞がくることはありません。
① "Run!"
「走れ!」
😊"run the restaurant"のように目的語が付く場合は、「~を経営する」という他動詞になります。
② "Listen!"
「ちゃんと耳を傾けなさい!」
😊「音楽を聴く」という場合は、"listen to the music"のように、前置詞を伴った名詞が付きます。これは目的語ではありません。副詞句になります。
③ "Breathe!"
「息をして!空気を吸って!」
😊動詞の中に目的語のニュアンスを含んでいるため、目的語を持たない自動詞になります。
④ "Wait!"
「ちょっと待って!」
😊「彼を待つ」のように言いたいときは、"for"を付けて、"Wait for him!"になります。
⑤ "Smile!"
「ニッコリしてください!」
😊写真など笑顔になってほしいときに目的語のない自動詞の"smile"を使いますね。
Thank you for reading!
らぼ

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