らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1302. キレそう。

Scenario: 高齢の国会議員が選挙に再び出馬して当選したことを報道していた。その後、インタビューに応じた議員だったが、「いつやめるんですか?」という質問をされて、ムッとした表情だった。


「彼、マジキレそうだったわよ。」


                       (Grumpy Cat)


"He was seriously about to snap."



【ポイント】"be about to"はどういう時に使うのか?


"be about to ~"は、「丁度~するところだ」、「まさに~するところだ」という意味で覚えたと思います。


しかし、今日のフレーズを、「丁度キレるところだった。」という表現にするのはおかしいですね。


ロングマンでは、"be about to do something"というイディオムとして、次のように説明しています。


"be about to do something"
if someone is about to do something, or if something is about to happen, they will do it or it will happen very soon

かなりすぐに誰かが何かを行ったり、何かが起こったりすること


使い方


We were just about to leave when Jerry arrived.
ぢょうど私たちが帰ろうとした時、ジェリーがやって来た。


Work was about to start on a new factory building.
新しい工場で仕事が始まろうとしていた


もともと"about"は、「おおよそ」とか「約」というニュアンスがありますが、日本語にすると、「丁度」や「まさに」という表現になることがあるのは、面白いと思います。


今日のフレーズを、「ほとんど切れてたよ。」や、「キレかけてたよ。」と表現してもいいですね。


この使い方の"about"は、ロングマンには、
informal almost or probably
口語
ほとんど、あるいは、多分


と説明があります。


「ほぼ同時」だけれど、ちょっとズレている、「ほぼ同じ」だけれど、ちょっと違っている感覚でしょう。最近では、「ほぼほぼ~ですよね。」という言い方も耳にします。


また、次のように"be about to ~"以外で、"about"を副詞として使っているものがあります。(ロングマンより。非公式な用法です。)


I was about ready to leave when somebody rang the doorbell.
私が帰ろうとしたとき、誰かがドアベルを鳴らした。(ほぼ帰る準備ができていた)


‘Have you finished?" "Just about."
「終わったか?」「ま、これでいいだろ。(ほぼできた)」


It’s just about the worst mistake anyone could make.
これは、誰もが犯しうる最悪のミスと言っていいだろう。(ほぼ最悪のミスだ)




"be about to"を使って、会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、続いていない英数字を使ってください。です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。