らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1298. ライティング編:ワンランク上の表現にする英語[5]---initiative

Context: グローバル・コンパクトとは、企業に対して人権・労働権・環境・腐敗防止に関する10原則を守るよう、国連が提唱しているものであり、それは、世界162カ国で13,000以上の企業、3,000以上の非企業が参加する・・・


世界最大の企業のサステナビリティへの取組みです。





The Global Compact is the world’s largest corporate sustainability initiative.


【ポイント】"initiative"(イニシアチブ)は本来どのように使われているのか?


「イニシアチブをとる」とか、「イニシアチブをもつ」という表現はよく耳にしたことがあると思います。英語にすると、、"take/have the initiative"となります。冠詞は"the"を使います。


"initiative"について英語での使われ方をチェックします。


initiative


① [uncountable]
the ability to make decisions and take action without waiting for someone to tell you what to do
誰かの指示を待たずに決断し、行動する能力のこと


日本語では、よく「主導権」という表現が使われますが、この定義からすると、「主導権」の他に、「自主性」や「主体性」といった表現もできます。


使い方(ロングマンを参照しています。)


Politicians need to seize the initiative from the terrorists.
政治家はテロリストから主導権を奪う必要がある。


I wish my son would show more initiative.
息子にはもっと自主性を見せてもらいたいのだが。


Don’t keep asking me for advice. Use your initiative.
アドバイスに頼ってばかりいてはだめだ。主体性をもて。


He was not obeying orders. He acted on his own initiative.
彼は命令に従ったのではありません。彼は自分の意志で行動したのです.


また、"have the initiative"の反対として、"lose the initiative"と言えます。


The government must not lose the initiative in the fight against terrorism.
政府はテロとの戦いにおいて主導権を失ってはならない。


さらに、もう一つの定義は次のようなものです。(ロングマンより)


② [countable] 
an important new plan or process to achieve a particular aim or to solve a particular problem
特定の目的を達成するため、または特定の問題を解決するための重要な新しい計画やプロセス


使い方


a government initiative to help exporters
輸出企業を支援する政府の取り組み


an education initiative
教育への取り組み


a new initiative for peace in the Middle East
中東和平のための新たな取り組み



ワンランク上の英文を書くためのまとめ


● "initiative" を、「主導権」、「自主性」、「主体性」を表す不可算名詞として使う。

● "initiative"を、「計画」、「取り組み」を表す可算名詞として使う。


さあ、書いてみましょう!


「主導権」という意味以外で"initiative"を使って、50words以内で文を書いてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


Englishラボのらぼでした。