らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1431. ライティング編:ワンランク上の表現にする英語[22]---連結動詞

「連結動詞」は、"linking verbs"と言います。この動詞については、学校の英語の文法の授業では、「"be動詞"相当語句」という言い方をして、「2つの単語がイコールの関係で結べる」という説明をすることが多いです。


そこで今回のライティング編では、"be動詞"以外の連結動詞を正しく使うことに焦点を当てます。


【ポイント1】"be動詞"以外の"linking verbs"(連結動詞)。


be動詞以外の連結動詞に、「知覚動詞」(Five-Sense Verbs)があります。


Feel: This sweater feels itchy.             このセーターはチクチクする。


Look: The sculpture looks strange.      この彫刻は奇妙だな。


Smell: The dinner smells wonderful.                  ディナーの美味しそうなにおいがする。


Sound: That doorbell sounds broken.     あのドアのベル、音がおかしい。


Taste: This soup tastes delicious.       このスープは美味しい。




これらの動詞は連結動詞として使われないこともあり、目的語を置いて他動詞と鳴る場合があります。


You should stop and smell the roses.
立ち止まってそのバラのにおいを嗅いでね。


I’d never tasted this before.
これは今までに味わったことのないものでした。




そして、次の動詞も、連結動詞になります。
Aが主語で、Bは補語です。補語に当たるものは、形容詞、名詞です。(前置詞句を含む副詞も補語になると考える人もいます。)



A = B タイプ


appear
seem
stay
remain
prove
keep
など


A → B タイプ


grow
turn
become
get
など



【ポイント2】連結動詞を使ってニュアンスを作り出そう。



今回の暴露は、大統領にとって恥ずべきことかもしれない。




"The recent revelations may prove embarrassing to the president."



連結動詞を使うと、"be動詞"にその動詞が持つニュアンスが加わります。


今日のフレーズでは、"prove"が連結動詞で、「証明する」ですが、「恥ずべきことだと証明するかもしれない」といった、日本語表現には出てきません。しかし、英語表現では、そのニュアンスを伝えることができています。


知覚動詞では、ポイント1の例のように五感のニュアンスが特にはっきり出ます。


"be動詞"が多いライティングでは、連結動詞を駆使して表現が豊かなライティングに仕上げることができます。


使い方


Eat your dinner before it gets cold.
冷めないうちに召し上がれ。


Things are starting to get a bit difficult at home.
家庭内がちょっと大変なことになってきてるんだ。


The police are worried that the situation could turn violent.
警察は、状況が暴力的になることを懸念している。


Their relationship turned sour.
二人の関係は険悪になった。


He remains undecided about what to do.
どうするかはまだ決めていない。


Traffic congestion remains a problem.
交通渋滞は依然として問題である。




連結動詞を使った文や会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「昔のことを蒸し返すなよ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。