らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

130. ドナにやられるのはもうコリゴリ。

Scenario:
ドナは、今春新卒で入ってきた社員だ。営業担当だが、1年目から顧客を獲得し、成績を伸ばしている。半年過ぎたが、自分の成績を越えて課でトップになってしまった。仕事の他にも、スポーツもできる。先日は社内のゴルフ大会でもボロボロにされた。


「ドナにやられるのはもうコリゴリだ。」



I'm sick of Donna beating me all the time.



【ポイント1】「コリゴリ」は、sickやtiredまたはその両方が使える。


"sick"はもともと 「病気になっている」というニュアンスがあるので、神経が参っているとか、イライラしているといった感じ。
"tired"は「疲れている」という意味だから、精神的に疲れている、飽き飽きしている、うんざりだといった感じ。


"I'm sick and tired of ~"で使うと、ウンザリ感が強調されるし、リズムもいいので返って1つだけ使うより言いやすい。


【ポイント2】動名詞の意味上の主語は本来所有格だが、目的格でもOK。


I'm sick of talking about it. 
そのことについて話すのはウンザリだ。
の場合、"talking"の動作の主体は、"I"つまり、「私」です。
I'm sick of Donna talking about it.  
ドナがそのことについて話すことにウンザリしている。
の場合の"talking"の動作の主体は「ドナ」です。


これを「動名詞の意味上の主語」といいます。


動名詞の意味上の主語は本来所有格なので、DonnaはDonna's となるのが文法上の規則ですが、目的格、つまり"Donna"でもかまいません。"of"という前置詞の後なので、目的格でも自然であること、"talking"という動名詞が名詞的な性質も持っているので、その前が所有格のDonna'sになるのも自然であること、つまりどちらも不自然ではないということです。


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