1276. 多分耐えられると思う。
Scenario: "The Greatest Showman"というミュージカル映画で、吹替で歌をうたった人がいた。実際出演した俳優さんは口パクだったのだ。監督の意向とはいえ、実際にその歌を歌ったローレン・オーレッドさんは、歌声だけが映画で流れたもののずっと知られない存在だった。誰にも知られない存在で終わってしまうのか?ローレンはこう思っていた。
「多分耐えられると思う。」
"I'll probably tough it out."
【ポイント】"tough"(タフ)には動詞がある。
日本語では一般的に「丈夫な」という意味で使われる形容詞の"tough"ですが、通常"out"と一緒に使って、句動詞となり、次のような意味になります。(定義と例はロングマンより)
"tough out"
to deal with a difficult situation by being determined, rather than leaving or changing your decision
決心を投げ出したり変えたりしないで、決意をもって困難な状態に対処すること
例
She told herself to be brave and tough it out.
彼女は勇気をもって困難を乗り越えるんだと自分自身に言い聞かせた。
I was prepared to tough it out for a while.
私はしばらくは耐えぬく覚悟だった。
I decided to try and tough it out for another year.
私はもう1年頑張ってみようと決心しました。
It's a difficult situation, but if we can just tough it out, things are bound to get better soon.
大変な状態だけど、もし我慢できれば、やがて良くなってくるわ。(Cambridgeより)
【ポイント2】「頑張る」、「耐える」に関する表現7選。
日本語では、どんな状況でも「頑張る」という表現で済んでしまうことが多いでしょう。さまざまな「頑張る」に当たる英語表現を7通り厳選しました。
(表現の中には、今日のポイントの意味以外で使われるものもありますが、「頑張る」、「耐える」にフォーカスしています。また、「応援する」意味の「頑張れ!」は、省きます。)
① hang in there
アメリカ英語の口語で、"tough out"と同じニュアンスで使えます。
例
Don’t worry. Just hang in there.
心配しないで。頑張って!
こちらで詳しく取り上げました。
862. もう少しだ。頑張れよ。 - らぼのEnglishラボ
② bear
「強い意志をもって」というよりは、困難な状態を「受け入れて対処する」ニュアンスです。
人を主語にして、「耐える」、「頑張る」という意味で使うことができますが、「耐えられない」と否定文で使うときは、"bear"より"stand"が好んで使われます。
ものを主語にして(重さなどに)「耐えられる」という意味で使うことができます。
例
The humiliation was more than he could bear.
その屈辱は彼が耐えられる以上のものだった。
My leg was painful, and I wasn’t sure it would bear my weight.
私は足が痛くて体重に耐えられるか確信が持てなかった。
③ stand
"bear"と同じく、「強い意志を持って」というよりは、困難を「受け入れて対処する」ニュアンスで、通常、疑問文か否定文で用いられます。
例
I couldn’t stand the noise any longer.
その騒音にはもはや耐えられなかった。
How can you stand Marty coming home late all the time?
マーティがいつも帰宅が遅いのによく耐えてるわね。
④ get over
to successfully deal with a problem or difficulty
問題や困難にうまく対処する
「何とかする」
「うまく対処する」
という意味で使います。(定義はロングマンより)
例
I don’t know how we’re going to get over this problem.
この問題をどうすればいいのか分からない。
"can't get over"にして、良い結果に対して驚いたり、嬉しかったり、したときの表現で使えます。
例
I can’t get over how well you played.
君たちのプレーの素晴らしさには、ただただ感服するばかりだ。
⑤ get through
"get over"の"over"で、「越える」ニュアンスを出すのに対して、"through"は、「通り抜ける」ニュアンスです。
to come successfully to the end of an unpleasant experience or period of time, or to help someone do this
好ましくない経験やその期間の終わりまでうまく切り抜けること、あるいは人をそうさせること
例
I don’t know how we’re going to get through the winter.
どうやって冬を乗り切ったら良いのか分からない。
It was their love that got me through those first difficult months.
最初の大変な数ヶ月間を乗り越えさせてくれたのは彼らの愛情だった。
⑥ deal with
問題に対しておこす「行為」のことを指します。
目的語には「人」を持ってくることもできます。
ビジネスや政策などの話題によく使われます。
「対処する」
「何とかする」
「手を打つ」
例
They should deal properly and fairly with any complaint.
どんな苦情にも適切かつ公平に対処すべきである。
How’s he dealing with the whole thing?
彼、色々なことにどう(気持ちの)整理をつけているのかな。。
She's used to dealing with difficult customers.
彼女は気難しい客の扱いに慣れている。
⑦ manage
結果的に良くなるということについて使います。
「何とかする」
「うまくやる」
to succeed in doing something difficult, especially after trying very hard
一生懸命に取り組んで、困難なことを成功させること
例
We somehow managed to persuade him.
私たちは(頑張って)彼を何とか説得した。
We didn’t have the proper equipment, but we managed somehow.
機材がない中、なんとか頑張りました。
その他の「頑張る」に関しては、こちらで取り上げています。
↓
835, もっと頑張れるだろ。
818. 気に入っていただけるように何とか頑張ります。
331. プレッシャーをバネに頑張る。
141. めげずに頑張れ。
situationに取り上げたのは実話です。
次の動画で感動のストーリーが分かります。
GOLDEN BUZZER! Loren Allred shines bright with ‘Never Enough’ | Auditions | BGT 2022
「頑張る」という日本語になる、英語表現を使って会話文を考えてみましょう。
今日挙げた中のもの以外を使っても構いません。
できたらコメント欄で送ってね。
明日は、「彼、仕事が行き詰ってるの。」です。
読んでね。
Englishラボのらぼでした。
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