らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

818. 気に入っていただけるように何とか頑張ります。

Scenario: 新入社員として働き始めた。緊張の毎日だ。今日は新入社員研修があり、先輩社員から、上司が厳しい人だと聞いたので、こう言った。


「気に入っていただけるように何とか頑張ります。




"I'll find some way to get him to like me."



【ポイント1】"some"に強調する用法がある。


"some"というと、「いくつかの~」、「いくらかの~」という意味で、数えられるもの、数えられないもののどちらの名詞にもつくと習ったと思います。最もよく用いられる用法ですが、今日のフレーズの"some"は「何かの」といったニュアンスです。"some"があれば、冠詞は付きません。


では、ロングマンから今日のフレーズの"some"をチェックします。


used to mean a person or thing, when you do not know or say exactly which
はっきり何か分からない、もしくは言えないもの(あるいは人)のことを意味するときに使う

There must be some reason for her behaviour.
彼女の態度には何か理由があるに違いない。

Can you give me some idea of the cost?

そのコストについて何か考えがあったら教えてくれますか?


会話の中で、"some kind of"や"some sort of"ということがありますが、この"some"も同じ用法です。
We can hopefully reach some kind of agreement.
我々は何らかの合意にたどり着けると思う。




【ポイント2】人を動かすニュアンスの"get"の使い方。


学校では、「使役動詞」のところで、教える内容なのですが、ここでは、あえて「使役動詞」という用語を使わないようにします。
ロングマンの説明に沿って書きますね。


"get"は基本的な動詞ですが、その使い方がとてもたくさんあります。今日のフレーズに出てくる"get"は、人を説得したり、プレッシャーをかけて人を動かす場合に使う用法です。


get + 人 + 不定詞(to~)の形です。 ロングマンでは次のようになっています。


 to persuade or force someone to do something
人を説得したり、人に強制したりして何かをさせる


説得してさせるのか、強制的にさせるのかは、その場の状況などで判断します。



I’ll get Terry to check the wiring for me.
テリーにその配線をチェックしてもらうわ。


We couldn’t get him to sign the agreement.
彼にその合意にサインをさせることができなかった。

I’ll get Andrew to give you a call.

アンドリューに言ってあなたに電話してもらうわね。


She couldn’t get them to understand what she was saying.
彼女は自分が言っていることを彼らに理解させることができなかった。


「お願いする」ときに、「ask +人+不定詞」を使うのと同じで、「お願い」を「説得」のニュアンスに替えるだけと考えれば、楽に使えるようになりますよ。



明日は、「これで何とかなるわけ?」です。


Englishラボのらぼでした。