らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1192. こちらこそ。

Scenario: 転勤で近所に引っ越してきたというご夫婦が挨拶にこられた。家族構成が似ており、お子さんの小学校も同じなので、今後親しくお付き合いすることになりそうだ。
「今後ともよろしくお願いします。」と言われたので、こう言った。


「こちらこそ。」



"Likewise."



【ポイント】日本語の「こちらこそ。」と英語の"Likewise"。



「こちらこそ。」という言い方は子供は言いませんね。どちらかというと、大人同士、またビジネスの挨拶などで使われている思います。ですから、学校で習う英語にあまり出てこないのでしょう。


一方、"likewise"はリーディングの授業で扱うような英文には出てきますが、大抵、「同様に」という副詞です。


「こちらこそ。」という意味の"Likewise."は口語です。そして相手に対して丁寧な返答をする時に使われます。


しかし、相手が次のように言ったときは、が日本語では、「こちらこそ。」と言ったあとに、相手が言ったのと同じこと、また別のひと言を繰り返して言うことが多いと思います。


例えば・・・。


「よろしくお願いします。」 → 「こちらこそ、よろしくお願いします。」
「いろいろ教えてください。」→ 「こちらこそ。色々教えていただきたいと思います。」
「お世話になりました。」→ 「こちらこそ。色々有難うございました。」
「ありがとうございました。」→ 「こちらこそ。お世話になりました。」
「申し訳ありません。」→ 「こちらこそ。ご迷惑おかけしまして。」


のように。多分、「こちらこそ。」だけでは、何となく素っ気ない感じがするからだと思います。
挨拶や返答などは、長くすればするほど丁寧な感じや親しみをこめることができると思いますので、英語でも"Likewise."のあとに、適当に何かつけ加えるとさらに素敵な会話になると思います。


また、"Likewise"が必ずしも「こちらこそ。」という日本語表現になるとは限りません。


"Likewise"は、ロングマンの説明には、


spoken used to return someone’s greeting or polite statement
口語 相手の挨拶や丁寧に言ってくれたことに対して使う


とあります。


‘You’re always welcome at our house.’ ‘Likewise.’
「いつでも遊びにいらして下さいね。」「うちにもね。」(「こちらにも是非。」)


とりあえず、英語では、相手が丁寧に言ったことと内容が同じことを相手に伝えるということだけ考えて使えば良いと思います。



"You, too."や、"Me, too.",
の代わりとしても使えます。


‘Have a good weekend.’ ‘Likewise.’
「楽しい週末を過ごしてね。」「あなたもね。


"I don't have time to spend hours preparing one dish!" "Likewise (= it's the same for me)."
「1つの料理を作るのに何時間もかけてる暇なんかないわ!」「私も。




"Likewise."という返答になるような会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「ビールじゃないとだめ?」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。