らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1282. 何があっても受け流せ。

Scenario: 同僚とうまくいかずに悩んでいる。大変な仕事はすべて自分にまわすし、ちょっとしたミスは、いつまでも話のネタにされる。会社を辞めようかと思って、友人に相談すると、こう言われた。


「何があっても受け流せ。」


"Take nothing personally."



【ポイント】英語で、「真剣に」が「個人的に」になる場合。


「真面目に考えろよ。」
は、
"Take it seriously."です。


"Don't take it seriously."になると、


「真剣に考えるなよ。」
「まともに受けとるなよ。」
「そう真剣に悩むなよ。」


などが考えられます。


今日のシナリオでは、"seriously"ではなく、"personally"を使って、「自分の責任だ」というニュアンスにしています。そして、"nothing"を目的語に持ってくることで、「特定の事柄」について否定しているのではなく、「何があっても~しない」と、全面的に否定しています。。


"personally"は、日本語の「パーソナル」でよく耳にするので、「個人的に」となりますが、


今日のフレーズのように、"take something personally"という使い方をするときは、次のような意味になります。(ロングマンより)


"take something personally"
to get upset by the things other people say or do, because you think that their remarks or behaviour are directed at you in particular
人の言動に動揺し、その言動が特に自分に向けられていると思うこと

使い方
Don’t take it personally; she’s rude to everyone.
(あなただけじゃないから)気にしない方がいいわよ。彼女ってだれに対しても失礼な態度を取る人だから。


Try not to take it personally when your child will not go to sleep.
子供が寝ないからと言って、自分が悪いのだと思わないようにしましょう。



"personally"を使うと「他の人とは別」というニュアンスがありますから、"seriously"とは違って、「自分が責任を感じていること」が表現されたり、「他の人とは違うと孤立感を感じていること」が表現されたりします。


日本語で、単に「個人的に」とひとくくりにして表現できない難しさを感じています。



"take it seriously"または、"take it personally"を使って、短文や会話文を考えてみましょう。できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「あぶなかった!」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。