らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

53. どのくらい見込みあると思う?

Situation:
ソウタ君ってすごいよね!16才でタイトル戦に出るなんて。ところで今度すごい小学生と対戦するらしいよ。


「どのくらい見込みあると思う?」




"What do you think the chances are?  "



【ポイント1】「見込み」に"chances"を使おう!


"chance"というと、大抵「チャンス」=「機会」と考えますね。「勝つチャンス」を「勝つ機会」としてしまうと、全く違う意味が伝わってしまいます。


"chance"には、
① 見込み →possibility  の意味と、
② 機会 →opportunity の意味とがあります。


日本語の「機会」という言葉を使う場合って、"chance"より "opportunity"のほうが多いと思います。。。。     


「見込み」の場合は、「特に自分が起って欲しいと思うことが起る可能性」(複数で使うことが多い)
「機会」の場合は、「やりたいと思っていることができる時間や状況」


を意識して、"chance(s)"を使いましょう。


前後の関係で「見込み(可能性)」なのか「機会」なのかは分ると思います。


ロングマンから例文をいくつか挙げておきます。


There’s always the chance that something will go wrong.
ことが悪い方向に行くという可能性はいつもある。


What are the team’s chances of success?
そのチームが勝つ見込みってどのくらい?


There is little chance of her being found alive.
生きて見つかる可能性はほとんどない。


Chances are (=it is likely that) you’ll be fine.
多分大丈夫。


I’m sorry, I haven’t had a chance to look at it yet.
すみません、まだそれを見る時間がないんです。


Ralph was waiting for a chance to introduce himself.
ラルフは自己紹介をするチャンスを待っていた。


Certain foods increase the chance of heart disease.
食べると心臓病をおこす可能性が増すものがある。


He only has a very small chance of being elected.
彼が選出される見込みはほんの少しだね。


らぼ

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52. 手ぶらで帰ってくるわけにいかないでしょ。

Situation:

我が社には海外研修というものがある。2週間アメリカに行って、現地の視察やビジネスチャンスを探るものだ。大変な毎日なのだが、オフには自由時間もあり、プライベートに楽しめる。結構まわりからは「いいね~!」なんて言われたりする。帰国にあたっては、同僚におみやげを買ってかえる。


「手ぶらで帰ってくるわけにいかないでしょ。」




I couldn't come back empty-handed.



【ポイント】be動詞以外の動詞の後ろに形容詞を置く場合があります。


”empty-handed"は形容詞です。
He came back empty-handed. とすると、He came back. の状態を説明しています。
彼は戻ってきた → どのような状態で? → 手ぶらで


"empty-handed"という形容詞は、実際に手に持てるものだけでなく、「目に見えない成果が出せずに帰る」といった意味でも使えますよ!


He came running.  の現在分詞も同じように考えることができます。
彼は来た。→ どのような状態で? → 走って


He went to bed tired.
彼は寝た。→ どのような状態で? → 疲れて


I woke up sick.
起きた どのような状態で? → 気分が悪い


といった具合です。
~ingやedは、分詞となって形容詞の働きをしています。


らぼでした。

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51. 目立たないように大人しくしてなよ。

Situation:

海外旅行に行くんだけど、なんでも最近盗難が頻繁に起っているらしい。高級品を身につけていたり、ブランドバッグを持っていたりすると狙われるんだって。服装もあまり派手にしないほうがいいよ。それじゃ、ちょっと目立ちすぎ。


「目立たないように大人しくね。」



"Lay low, try not to look too conspicuous." 



【ポイント1】本当は、"Lie low"「ライロウ」です。


英語の選択問題でよく出る問題の一つ、"lay"、"lie"、"laid"、"lied"を選ばせる問題です。
"Lay low!"は「低くかがんで!」とか「(大人しくベッドに)横たわってなさい!」といった意味で使います。そこから、比喩的に「大人しくしてなさい!」と言うわけです。
実は、これは文法的に間違っています。
"lay"が他動詞で「~を横たえる」で、
"lie"が自動詞の「横たわる」「横になる」です。"down"をつけて使うことが多いです。


本当は"lie low"です。聞き慣れるということは、すごいことで、「ライダウン」は耳になじんでいるのでは?でも、「ライロウ」は何か不自然な感じがしてしまう。
多分、文法的には間違っているのに、"Lay low."(レイロウ)がよく使われるようになった、ということですね。日本語もそうですが、文法的にどうこう言うより、使った者勝ちということです。


【ポイント2】否定命令文で、「~しないで!」というより、"Try not to ~"を使ってみよう。



"try to ~"が、「~するよう心がける」「~するよう努力する」
という意味だから、"try not to ~"は、「~しないようにする」と促すような感じになって、キツさが薄らぎます。



らぼでした。

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50. お取り寄せになるらしい。

Scenario:
どうも近頃、今までのキャットフードを食べなくなった。まぐろ味に飽きたのかなー。海外ブランドで、おいしいのがあるらしいんだけど、近くのスーパーにないようだ。



「海外のおとりよせになるらしい。」



"Looks like I'd have to special-order it from abroad."



【ポイント】"order"は、どこに注文するか、どうやって注文するかに注意する。


"order"は他動詞で使うときに、「~を・・・に(で)」注文する、と言います。


この、「・・・に(で)」で意外とどう言えばいいのか迷うことがあります。


・レストランやカフェで
order ~ at an Italian restaurant.
order ~ at an outdoor cafe 

order ~ at a bar
・電話で注文する
order ~ by phone
・ネットで
order ~ online
order ~ on the Internet 

・カタログを見て
order ~ out of / from a catalog
・外国に 
order ~ from overseas/ abroad
("abroad"は副詞ですが、"from"をつけて名詞的に使うことができます。)
・北海道に
order ~ from Hokkaido
・バーテンダーに
order ~ from a bartender 
・店に
order ~ from the store 


らぼでした。

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49. 聞くつもりなかったんだけど。。。

Scenario:
今日は一人でCafeでコーヒー飲んでました。隣のテーブルで3人の女性が楽しそうに話している。みんな関西弁だからきっと3人は同郷なんだなー。と思っていたら、突然私の生まれた町の名前が出てきた。「え~、なんでここで私の生まれた町の名前が出てくるの?」と想いながら、何となく3人の話していることが気になってきた。もしかして、同郷の人?思い切って話しかけてみた。


「すみません、聞くつもりなかったんだけど、たまたま耳に入ってきたので。。。」



I couldn't help but overhear.


【ポイント1】
"hear"は「聞く」というより、「聞こえる」「耳に入る」こと。


日本語にすると、「聞く」でもいいことがありますが、ニュアンスとしたら、「聞こえてくる」「耳に入る」といった感じです。音楽をきいたり、人の言うことをきいたりするときは、"listen (to)"です。
"I'm listenin."だけで、「言ってごらん、きくから。」ということです。つまり、「聞く気になって聞く」ということですね。音楽などは、「聴く」という漢字を当てることが多いです。
"overhear"は、”over"がついているから、少し離れた位置で、「~をふと耳にする」とか、場合によれば「立ち聞きする」ということにもなります。


【ポイント2】
"couldn't help ~ing"という表現は、実は日本語にすると、「しょうがないんです、だから~しました。」ということ。


学校では、"can't help ~ing"または、"can't help but +原形"で、「~せざるを得ない」、「~せずにはいられない」という訳で習ったと思います。こういう言い方、特に若い方の間ではあまり言わなくなったような気もしますが。。。


エルビス・プレスリーの"I can't help falling love with you."の邦題は「愛さずにいられない」で、ピッタリの邦題だと思いますが、日本語で、「君のこと、愛さずにいられないんだ。」って口に出して言う人はいないのでは。。。?メッセージカードに書くのはアリかな。。。


ロングマンの定義を引用しますね。(日本語の部分は、らぼです。)


somebody can’t help (doing) something   もしくは、
(also somebody can’t help but do something)  とも書いてあります。  その意味は、


used to say that someone is unable to change their behaviour or feelings, or to prevent themselves from doing something
自分の行動や感情が変えられない、または(他の)ことができなくなるいということを言うのに用いられる言い方である。


(例)
Lee could not help but agree with her.  
リーは彼女に賛同するしかなかった。
リーは仕方なく彼女に賛同した。(実はそうするつもりはなかったのだが。)


ロングマンでは、"can't help ~ing"と"can't help but do"は基本的に同じと書いてありますが、"can't help ~ing"の後にくる動詞をみると、
"somebody can’t help feeling/thinking/wondering etc something"
と書いてあります。
つまり、
can't help ~ing のときは、ingの部分に"feeling/thinking/wondering” など、感じたり思ったりする関係の単語がくるようです。


(例)
I can’t help feeling that there has been a mistake.
間違いがあると思わざるを得ない。
I couldn’t help thinking about the past.
過去のことをどうしても考えてしまう。


"I can't help falling love with you."は、「愛さずにいられない。」の他に、
「どうしても君のことを好きだって思っちゃうんだ。」
「どうしようもないよ、君が好きなんだ。」
「しょうがないよ。君が好きっていう気持ちを抑えられないんだから。」


なんかどうでしょう。。。?(ちょっとキモイですか?ストーカーみたいで。)


らぼでした。

"I can't help falling love with you."って一度は言ってもらいたい・・・
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