1837. 現実はキビシイ。
Scenario: 定年退職して年金暮らしとなり、時間はできたものの収入が激減した。年金だけで暮らしてはいけるのだが、収入がないということはとても心細いものだ。コロナでの規制もなくなったので、ゆっくりした海外旅行でも行きたいのだが、実際係る費用を考えると・・・。
「現実はキビシイ。」
"Truth hurts."
【ポイント】"hurt"をもっと使おう。
日本語では、「真実」を「現実」と表現しましたが、これは日本語では、「キビシイ」という後半に続く言葉としては、「現実」という言い方をすることが多いと思ったからです。同様の意味で、英語では、"truth"を使うことが多いようです。
"truth"を抽象的なイメージで使う時は無冠詞で、特定の真実について言及しているのであれば、定冠詞の"the"を付けます。
"hurt"という単語は、「~を傷つける」という意味だとご存じでしょう。過去形も過去分詞形も"hurt"です。
ネガティブな意味だからか、発音が"heart"と似ているからか、基本的な単語の割には、あまり頻繁に使われていないかもしれません。
発音については、
"hurt"は、[hə́ːrt](ハート)
"heart"は、[hɑrt] (ハート)
と、カタカナで書くと同じです。また最後の「ト」に母音が付いていないので、ほとんど聞こえません。
"hurt"を発音するときは、口をほとんど開けないで発音するとうまくいくことがあります。反対に、"heart"のときは、日本語の「ア」よりも大きく口を開けるといいと思います。
"hurt"が便利な用法をまとめました。
① 痛い場所に付ける
主語が人以外で使います。痛い場所に"hurt(s)"を付けるだけです。
「背中が痛い。」も、名詞の"pain"を使って言おうとするより、
"My back hurts."
と言えば簡単ですね。
否定文で、
"It doesn't hurt."
と、関心がない感じを表して言うと、「どうでもいい。」といった感じの意味になります。日本語の、「そんなこと、痛くも痒くもないよ。」という表現に近いです。相手を励ますシチュエーションで使うと、「心配しないで。大丈夫だよ。」といった感じになります。
さらに、精神的に心が痛むときの日本語表現では、
「こたえる」や「痛手だ」
という日本語表現がありますね。
Price increases hurt. ⇒ 値上げはこたえるよ。
となります。
その他、ロングマンの例では、
Where does it hurt?
どこが痛いの?
It hurts when I try to move my leg.
足を動かそうとすると痛いんだ。
と、"it"を主語にして簡単に言える表現が載っています。
日本語のスラングに「あれはイタイ」というように、カッコ悪さや感覚のズレを言うことがありますが、それにも使えます。
"It hurts!"
と言えばいいだけです。
⓶ 人を主語にして誰かを精神的に傷つける
実際にケガなどをさせてしまう時にも使えますが、精神的に傷つけてしまう時にも使えます。
使い方
I didn’t mean to hurt your feelings.
君の気持ちを傷つけるつもりはなかった。
What hurts is that he never even said goodbye.
傷ついたのは、さよならさえ言わなかったことだ。
It hurt me to think that you hated me.
あなたが私を嫌っていると思うと傷ついた。
⓷ 悪影響を与える
成功できなかった場合、勢いをそがれてしまった状況で、人や物に対して使えます。
Foreign competition has hurt the company’s position in the market.
外国企業との競争は、同社の市場における地位を低下させた。
Most companies have been hurt by the economic slowdown.
ほとんどの企業が景気減速の影響を受けている。
"hurt"を使った会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。
明日は、「私、何か(気に障ること)言いました?」です。
読んでね。
Englishラボのらぼでした。
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