らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1927. がっぽり儲けてるな。

Scenario: 政治資金パーティーは売上が1千万円を越えるものもあるという。一人で売る枚数のノルマが課せられている場合もあるらしく、それ以上売った人に現金がキックバックされていたことが大きな問題になっている。テレビの報道で相当な人が集まっているので驚いた。


「がっぽり儲けてるな。」



"They're raking in a lot of money."



【ポイント】「かき集める」イメージで使う、"rake in"


"rake"は、[réik]で、「レイク」と発音されますが、日本語では、「レーキ」という道具の名前になっています。
落ち葉などを集めたり、土を平らにならしたりするもので、用途によって次のように色々な種類があります。いずれも「レーキ」として売られていますが、落ち葉などを集めるためのものは「熊手」と呼ばれることもあります。




動詞になると、名詞にあるように「落ち葉などを一か所に集める」、あるいは「地面をならす」という2つの意味で使えます。


落ち葉のようにあちこちから一か所に集めてくるイメージで、口語で使われている句動詞が、"rake in"です。特にお金に対して使われます。


ロングマンの"rake in"の定義は次のようになっています。普通、目的語を置いて使うため、金額など詳しい目的語を置かない場合は、"it"を目的語として置きます。(「儲ける」だけで「大金」であることを示唆するので、特に詳細に示さなければよい場合に漠然と使う"it"の用法です。)


to earn a lot of money without trying very hard
努力せずに大金を稼ぐ


主語は人であっても、ものであっても使えます。


日本語では、「小銭をかき集めて」という言い方もしますが、"rake in"の場合は、金額が大きい場合に使います。日本語表現では、「がっぽり儲ける」や、「荒稼ぎする」といった表現になります。


"rake in"は、いい意味でも悪い意味でも使います。「ぼったくる」という日本語表現は、「だます」イメージがあるので、必ずしも"rake in"で表すことができるとは限りません。


ロングマン、ケンブリッジから使い方をみます。


Lou’s been raking in the dollars since he opened his business.
ルーは開業以来、大儲けしていますよ。


If someone opened a burger bar, they’d really rake it in.
誰かがハンバーガーバーを開いたら、本当に儲かるでしょうね。


His new club was raking the money in.
彼の新しいクラブはかなり稼いでいた


What a car! He must be raking it in.
スゴイ車だな!かなり儲かってるにちがいない。


Athletes rake it in these days.
最近のアスリートは稼いでるな


Batman merchandise raked in an estimated $500 million in retail sales.
バットマンのグッズは推定5億ドルの小売売上を記録した


"rake in"を使って会話文を考えてみましょう。できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「その本貸し出し中です。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。