らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

732. 車の名義を変更したんだ。

Scenario: 車を買い換えたので、古い車を息子に譲ることにした。そこで、先日陸運局に行って・・・。


「車の名義を変更したんだ。」



I signed over the car title.



【ポイント1】副詞の"over"には、"change"の意味がある。


日本語で、普通に「名義変更」と言いますね。どうしても日本語で名詞なら英語でも名詞をあてそうです。確かに、「名義変更」は"change of name"とアルクにも出ていますが、"name"が無冠詞で、これだけではどう使うのかわかりません。
"change of ownership"というのもありますが、この"change"は名詞です。確かに「所有の変更」になりますが、「変更した」とするには、動詞が必要です。


このように考えて行くと、「車の名義変更をした」という簡単そうに思える表現がなかなか見つからないということになります。


副詞の"over”には次のような意味があります。(ロングマン、マクミランより)


from one position or system to another
ポジションやシステムを別のものへと(変える)


一緒に使う動詞には、
changeだけでなく、
switch
go
swap
などがあります。



The guards change over at midnight.
警備員が真夜中に(他の警備員に)変わる。


We switched over from electricity to gas because it was cheaper.
ガスの方が安いので、電気からガスに切り替えた。


We went over to Internet banking because it saved time and money.
時間とお金の節約になるので、インターネットバンキングに乗り替えた。


In Sweden they switched over from driving on the left to driving on the right.
スウェーデンでは、車が左側走行から右側走行に変わった。


You row and I’ll sit in the back of the boat and steer – then later on we’ll change over.
ボート漕ぎで、今は君が漕いで僕が後ろに座って舵を取るけど、後で変わろう。




【ポイント2】「タイトル」の意味を確認しよう。


「曲のタイトル」、「本のタイトル」、「タイトル獲得」と日本語でもカタカナで使っているタイトルですが、英語で使う時はどうなるでしょう?定義を確認した後、例をあげます。(ロングマンより)


① the name given to a particular book, painting, play etc
  特定の本や絵画、劇などに与えられた名前



The title of this play is ‘Othello’.
この劇のタイトルは「オセロ」です。


"the title of"という言い方は間違いではありませんが、ロングマンの注には、

The play is called 'Blasted'.


という言い方のほうが一般的だという説明がありました。


②  a book
     本のこと



the UK’s 20 best-selling titles
イギリスの売り上げ上位20の本


③ a name that describes someone’s job or position
 人の仕事やポジションを表す  肩書き



Her official title is editor.
彼女の正式な肩書は編集者です。


the position of being the winner of an important sports competition
  重要なスポーツ競技の勝者としてのポジションのこと



Tyson won the WBA title in 1987.
タイソンは1987年にWBAのタイトルを獲得した。


⑤  the legal right to have or own something
  何かを所有する法的な権利



He has title to the land.
彼はその土地の所有権を持っている。


Englishラボのらぼでした。