らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1786. それは違うんじゃないですか?

Scenario: 同僚から、社長が今期いっぱいで辞めるということを聞いた。自分が聞いた話では、病気療養のために入院すると聞いていたので、辞めるということではないと思い、こう言った。


「それは、違うんじゃないですか?」




"That's not true, isn't it?"




【ポイント1】"different"の「違う」は、「別」というニュアンスでとらえよう。


今日のフレーズを、


"That's different, isn't it?"


というと、日本語表現は、


「それは、別の話ですよね。」


となります。


「違う」を"different"と覚えていると、相手に正しく伝わらないことがあります。



英語の"different"の定義は次のようなものです。主に2つあります。(ロングマンを参照しています。)


"different"
① not like something or someone else, or not like before 
何かや誰かとは違う、あるいは以前とは違う 
(⇒似ていない)


「比べるものがある」という観点から、日本語の「違う」に共通するものがあります。


"different from ~"という形を使って、「比べるもの」を表すことができます。


Their home is different from ours.
彼らの家は私たちとは違います


名詞の前に置いて使えます。その場合次の2通りの意味があります。


● used to talk about two or more separate things of the same basic kind 
同じ種類の2つ以上の別々のもの (⇒他の/別の~)


Different people reacted in different ways.
人が違えば反応はさまざまだ



● another
もうひとつの
別の


I think she’s moved to a different job now.
彼女は今は別の仕事に移ってると思うよ。



"different"
②  unusual, often in a way that you do not like
通常ではないという意味。しばしば好ましくないやり方であることを意味する


口語的に使われます。


‘What did you think of the film?’ ‘Well, it was certainly different.
「その映画、どう思われましたか?」「まあ、確かに変わっていましたね。」




【ポイント2】"true"、"not true"、"false"、"lie"の使い方。


"true"は考えているより気軽に使うことができます。


"true"の定義と共に使い方を整理します。(ロングマンを参照しています。)


"true"
① based on facts and not imagined or invented 
想像や捏造ではなく事実に基づいている


日本語では、「本当」の反対を「嘘」ということがありますが、"true"の反対語は、"false"になります。


"lie"(嘘)というのは、「人が言ったり書いたりしたもの」に対して使います。


"That's not true."と、"That's a lie."は、前者は誰が言ったかは問題ではなく、そのことが「事実に基づいていないことだ」と言っているのに対して、後者は、「その人が言った、あるいは書いたことは、事実に基づいていないことだ。」となり、"lie"を使うと、言った(書いた)人の責任が問題視されることになります。


日本語では、「その噂は嘘だ。」と言う言い方をしますが、それは英語で、"That rumor is false."であって、"The rumor is a lie."ではありません。


"false"=not true


で、日常会話では、"false"ではなく、"not true"を使うことが多いです。


使い方


It’s not true that I’m going to marry him.
私が彼と結婚するなんてでたらめよ。


Students decide if statements are true or false.
生徒は、文が本当か嘘かを判断します。


It’s not true to say that fewer people are needed nowadays.
今、必要な人材が減っているという事実はありません



"true"
② being what exists, rather than what was thought, intended, or stated
考えられていたり、計画されていたり、あるいは述べられたりしていることではなく、実際に存在すること (⇒実際の~、リアルな~)


名詞の前で用います。


The house was sold for only a fraction of its true value.
この家は本当の価値のほんのわずかな金額でしか売れませんでした。



"true"
⓷ especially spoken used when you are admitting that something is correct, but saying that something else, often opposite, is also correct
特に、あることが正しいと認めながら、他のこと(多くの場合、反対のこと)も正しいと言うときに使われる 
 (⇒それもそうですが/なるほどね/それも一理ありますが)


使い方


‘He’s very hard-working.’ ‘True, but I still don’t think he’s the right man for the job.’
「彼はとても一生懸命やっていますよ。」
それはそうだが、やはりこの仕事には向いてないと思うな。」



"true"
④ having all the qualities which a type of thing or person should have
ある物や人が持つべきすべての資質を備えていること。


使い方


She’s been a true friend to me.
彼女はわたしにとってずっと真の友です。




"true"あるいは、"not true"を使って会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。