1872. ワンランク上を目指す英語表現[64]---"not until"について。
昨日の強調構文の引き続きのようになりますが、今日は"not until"をとりあげます。
"not until"は、ロングマンで次のように説明されています。
used to emphasize that something does not happen before a certain point in time or before something else has happened
ある時点より前に、あるいは何かが起こる前に何かが起こっていないことを強調するために使われる
"It was not until ~ that......."は、日本語で表現すると、
「.......は~より前(に起こったこと)ではなかった」と、不自然な表現になります。
伝えたいのは、
「まさにその日(時)だった」
ということです。
【ポイント1】強調構文の"It was not until ~ that......."の仕組み。
まず、
The war finally came to an end in 1972.
戦争が終結したのは1972年だった。
という文で考えてみましょう。
終結した1972年を強調するためには、まず、文頭に持ってくるということがあります。大抵、カンマを付けます。
In 1972, the war finally came to an end.
のように。
こうすると、文尾にもってくるより、1972年という年が強調されます。
しかし、いくら強調で文頭に持ってきたとはいえ、これでは「1972年になってやっとその戦争は終わったのだ。(それ以前まで続いたのだ)」といった感覚が出せません。
そこで、昨日ご紹介した強調構文の中に"not until"を当てはめます。
It was not until 1972 that the war finally came to an end.
「その戦争がついに終わったのは、1972年までに、ではなかった。」
つまり、日本語で、
「1972年になってやっと、その戦争が終わったのだ。」
と表現することができます。
この場合、"that"節を伴う文となることが多いので、
"It was not until ~ that ・・・."
の形になることが多く、日本語表現では、
「・・・したのは、~になってからのことだった。」
「~してやっと、・・・した。」
「~して初めて・・・した。」
となります。
使い方
It wasn't until August that we finally moved into the house.
8月になってようやくこの家に引っ越せた。
It was not until 4 June that the submarines arrived on station.
6月4日になってやっと潜水艦が入港した。
😀この形は、過去時制以外でも使えます。
"until"は前置詞と接続詞の両方があるので、"until"の後に文を置くこともできます。
使い方
It is not until you lose your health that you realize how important it is.
健康を失ってはじめてそれがいかに大切かが分かるのです。
【ポイント2】会話でも便利に使える "not until"
会話の場合は、"that"以下のことを相手が言って、そのあとすぐに、"Not until ....."を続けるといった場合が多いです。
「あ、それ~してからじゃないとだめだからね。」
「それは、~してからのことよ。」
「それまでは、~じゃなかったのよ。」
といった感じになります。
この強調は、会話でも便利に使えます。
‘Can I go out and play now?’ ‘Not until you’ve done your homework.’
「外で遊んできてもいい?」---「宿題終わってからじゃないとだめよ。」
"not until"を使った短文や、会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。
明日は、「信用が危うくなってきたな。」です。
読んでね。
Englishラボのらぼでした。
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