らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1856. 何でいちいち俺に歯向かうんだよ?

Scenario: 最近保護した子猫。あんなに弱々しかったのに1カ月経ったら、やんちゃ坊主に。20歳近い大先輩の先住猫の長いシッポをやたらに追いかけまわしている。時には後ろからとびかかることもある。始めは同情の様子を見せていた先住猫だったが、最近はこう言いながら必死に追い払っている。


「何でいちいち俺に歯向かうんだよ?」



"What happened that turned you against me?"



【ポイント】関係代名詞の"that"の使い方


関係代名詞の"that"の使い方には、いくつか決まりがありますが、今日はその中のひとつ、「先行詞が"what"の場合」をご紹介します。


今日のフレーズは、


"What happened that turned you against me?"


ですが、この中の"that"の用法がそれに当たります。


違う書き方をすると・・・


What that turned you against me happened?


となって、赤字の部分が"What"を修飾しています。


「お前を自分に歯向かうようにさせた」+何が、起こったんだ?


という構造になります。


さらに、主語と動詞が修飾部分によってかなり離れてしまうので、


What happened that turned you against me?


と、動詞を前に持って来ています。



関係代名詞に"that"が使われているのは、単に、


"What which turned you against me....."では、変だからではないかと思います。


"Who who can't swim wants to go to the sea?" 
「泳げない人が海に生きたがるの?」


も同じ理由で、


"Who that can't swim wants to go to the sea?"

"Who wants to go to the sea that can't swim?"


となります。



Which do you like that is made in Japan?
日本製であなたの好きなのはどれですか?


What attracted you that this artist created?
このアーティストの作品のどこに惹かれましたか?


上の文の"that"の前は動詞や代名詞(ここでは"you")なので、文の意味からしても関係代名詞の先行詞にはなりません。


反対に、"that"の前が名詞になるような文だと、関係代名詞以下がどちらを修飾するのかわかりづらいので避けた方がいいです。


例えば次のようにしてしまうと・・・


Who will come to the hall that you want to see? 
a. あなたが見たいと思うホールに誰が来るのでしょうか?
b. あなたが会いたい人の誰がそのホールに来るのでしょう?


文法的にa.b.の2つの解釈が考えられます。普通は関係代名詞の直前が名詞なら、そちらにかかることになり、解釈は、普通はa.になるでしょうが、分かりにくい文になるので避けた方が良いでしょう。



”Who”, ”Which”, あるいは"What"が先行詞になるような文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。