らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1869. それじゃ慰めにならない。

Scenario: ある有名国立大学を狙っていたのに、共通テストで失敗してしまった。すでに合格している他の大学に行くことになるかもしれない。「そこもいい大学だよ。」と友人は言うが・・・。


「それじゃ慰めにならないよ。」





"Why is that not comforting?"




【ポイント1】否定疑問文について。


「~ではないのか?」という否定疑問文は、学校では、


Don't you like it?     好きじゃないの?
Didn't you go there?    そこに行かなかったの?
Aren't you busy?     忙しくないの?
Isn’t she there?     彼女いないの?


といった具合に"not"を短縮形にして文頭にもってくると学校で習ったと思います。


ただ、"Am I ~?"のときは、"Amn't I ~?"ではなく、"Am I not ~?"になります。


"Am I not in trouble?" (問題ないですか?)です。




【ポイント2】"not"の位置について。


「私は東京出身ではありません。」は、


"I'm not from Tokyo."です。


「アメリカ出身じゃないんですか?」は?


"Aren't you from the US?"
"Are you not from the US?"


のどちらでもいいですが、表情やイントネーション、口調などでニュアンスが異なります。それは、日本語でも同じでしょう。


驚きながら言う場合は、後者です。"not from the US"にすることで、驚きや確認のニュアンスが伝わります。



【ポイント3】"Why ~?"の基本は、理由を聞くこと。



今日のフレーズの中にある、「それでは慰めにならない?」の部分は、


"Is that not comforting?"でも、"Isn't that comforting?"でもいいのですが、「慰めにならない」と、強調するためには、"not comforting"にしたほうがいいです。


日本語表現を、「それじゃ、慰めにならないよ。」ならば、


"That is not comforting."


だけでもいいのです。


それをわざわざ"Why"をつけて、疑問文にしています。


"Why is that not comforting?"

それがどうして慰めになってないの?


つまり、


相手に対して、


どうして、そのこと(折角言ってくれてたこと)が、(わたしには)慰めになっていないんでしょうか?


口調や態度にもよりますが、
つまり、


「なんでかな。慰められてる感じがしない。」
「慰めるつもりで言ってくれるのは、ありがたいんだけど、やっぱり気は晴れないな。」
「それ、慰めになってないんだけど。」
「それじゃ、慰めにならない。」
「慰めてくれなくていい。」


と、時には相手にとってちょっとキツイ言葉にもなるでしょう。


特に、"Why"は、


"Why don't you ~?"で、提案やアドバイスを伝えることもできますし、普通に「どうして~ではないの?」という問いになることもあります。


"Why not?"が、「もちろん!」という意味になることもありますし、「なんでダメなの?」になることもあります。


いずれにせよ、その状況での口調や態度、表情で言いたいことが伝わります。



"Why"から始まる文を使って、会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「説明責任がありますよ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。