らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1879. 色々整理しなくちゃ。

Scenario: 午後から大切な会議がある。色々質問が出るかもしれないので、的確に答えられるように用意をしておかなければならない。説明が複雑なものもあるので、資料は答えがすぐに分かるように整理しておこう。自分の頭も・・・。


「色々整理しなくちゃ。」




"There's a lot I gotta sort through."



【ポイント1】 "a lot"は副詞か?名詞か?


昨日のブログで取り上げた "Thanks a lot." は、品詞や文の構造について説明しませんでしたが、"thanks"は、ロングマンでは常に複数で使う名詞としての記載があります。(こちら


つまり、"Thanks a lot."は、"I give you thanks a lot."の"I give you"を省略したものと考えると、"a lot"を副詞と考えることができます。


また、


副詞の"a lot"は、比較級の前に置いて、その比較級の意味を強調するのに使われます。


Tom has left home, and the house is a lot tidier.
トムが家を出て、家がずいぶんスッキリしたわ。



今日のフレーズの"a lot"は、名詞のインフォーマルな使い方で、


"a large amount or number"
多い量や数


という意味で使います。


We’ve spent a lot on the children’s education.
私たちは子供たちの教育に多くを費やしてきた。


He knows a lot about computers.
彼はコンピュータに詳しい



今日のフレーズの、


"There's a lot I gotta sort through."の"a lot"も、"many things"に当たります。


"a lot"を使った方が"There are many things I gotta sort through."と言うより簡単ですね。



"a lot of"や、"lots of"は、何が多いのかを示す言い方です。可算名詞にも不可算名詞にも使います。


They paid a lot of money for that house.
彼らはあの家にたくさんのお金を払った。

I eat a lot of vegetables.

たくさん(の種類の)野菜を食べます。



今日のフレーズの日本語表現では、目的語が「色々」になっていますが、会話の中では漠然とした「色々なこと」という意味で使っています。それを、"a lot"という代名詞で表現しています。



【ポイント2】"gotta"は、"have got to"のこと。


"I gotta go."(行かなきゃ。)のような"gotta"は最もよく聞かれる"gotta"かもしれません。


I have got to go. が、省略形になって、I've got to go."になり、”I've"が"I"だけになって、


"I got to go."になった形です。


"have got to"はイギリス英語で、アメリカ英語では"have to"です。意味はどちらも、「~しなければならない」です。



【ポイント3】「整理する」の"sort"の使い方。



「整理する」という意味で使う"sort"は「並べ替える」のイメージで使うといいと思います。


"sort"は他動詞です。句動詞として、"sort"+"out"、または、"sort through"として使うことが多いですが、「頭の整理」のイメージでは、"sort through"が良いと思います。


ただ、この句動詞は、"sort through something"として使うものであり、"sort something through"としては使いません。あくまでも"sort through"をひとつの他動詞としてとらえて使います。


一方、"sort out"は、"sort something/somebody ↔ out"のように"sort"と"out"の間に、代名詞(あるいは短い目的語)を置くことができます。


ロングマンの定義を見ます。


"sort through something"
to look for something among a lot of similar things, especially when you are arranging these things into an order
同じようなものが並んでいる中から何かを探すこと。特にそれらのものを整理しながら探す場合


"sort something/somebody ↔ out"
1    to arrange or organize something that is mixed up or untidy, so that it is ready to be used
ごちゃごちゃしているものや片付いていないものを整理して、使いやすいようにする


2    to separate one type of thing from another
ある種類のものを別のものと分ける


"sort"
to put things in a particular order or arrange them in groups according to size, type etc
物事を特定の順序に並べたり、大きさや種類などのグループごとに並べたりすること



使い方


She sat down and sorted through the files.
彼は座ってファイルを探した。(どの書類に書いてあったかなといった感じで書類を順番に調べている感じ。)


We need to sort out our camping gear before we go away.
出かける前にキャンプ道具を整理しておかないといけない。(キャンプ道具がごちゃごちゃに置いてある感じ。)


The eggs are sorted according to size
卵は大きさで分けられてる。

I’ve sorted out the papers that can be thrown away.

捨てられる書類は整理した。(必要なものとそうでないものを分けている感じ。)


I sorted my clothes into two piles.
服を整理して2つの山に分けた。


First, sort the white things out from the other clothes.
まず、白いものを他の服から分ける。


I sort through my clothes to find my keys
私は(どれに入っているか)服を調べてカギを見つけた。


Paper, plastic, and cans are sorted for recycling.
紙、プラスチック、缶はリサイクルのために分別する


I had to sort through two boxes of papers before I found my birth certificate.
出生証明書を見つけるまでに、2箱の書類の中を探さなければならなかった。



"sort through"は、「同じようなものを端から順番に見ていって何かを取り出す」イメージで、"through"の後には、その「同じようなもの」がきます。(ファイルや衣類など)


"sort out"は、ごちゃごちゃしたものを使いやすいように整理するイメージです。
"sort"は、「何種類かに分ける」
で使うといいと思います。(特に使い分ける必要がない場合もあります。)



"sort (out/through)"を使って、会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「やっと分かってくれたかー!」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。