らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

403. バレエに付き合わされちゃってさ。

Scenario : ジムで大人のバレエクラスがあり、健康のために昨年から始めた。今度そのクラスのインストラクターである先生の発表会があるということで、友人に誘われて行くことになった。会場ではケイタイを切っていたので、心配していた彼に後でこう言った。


「バレエに付き合わされてたのよ。」




"I was dragged to the ballet."


【ポイント】"drag"は「違法薬物」ではない。

「ドラッグストア」の「ドラッグ」は"a drugstore"で、アメリカ英語です。薬や化粧品などを扱っている店で、日本でもあちこちにあります。

今、「ドラッグ」というと、「医療用の薬」というより「違法薬物」ととらえがちですが、英語のスペルでは2種類あって、意味は全く違います。


"drug"  /drʌɡ/ → 危険薬物と医療用の薬のどちらにも用います。
"drag" /dræɡ/ には、次のように色々な意味がありますが、基本になっている動きは、「引きずる」です。 (ロングマンより)


① to pull something along the ground, often because it is too heavy to carry
   重いので地面を引きずって、何かを引っ張ること


② to pull someone somewhere where they do not want to go, in a way that is not gentle
  人をむりやり行きたくないところに引っ張って行くこと


③  informal  if you drag someone somewhere, you persuade or force them to come with you when they do not want to
 口語 行きたくないと思っている人を説得して、あるいはむりやり自分に付き合わせること 


このような意味から、コンピュータで「ドラッグする」という表現を使っています。


You can drag and drop text like this.
こうして文字列をドラッグして入れることができます。


次の例文は?
There was no evidence that the horse had been drugged.


その馬に薬が与えられていたという証拠はなかった。


ということなので、「レースの前に違法薬物を投与された」という意味です。状況次第では、"dragged"にして、「いやがる馬を引っ張って歩かせた」という意味でも使えそうですね。


Englishラボのらぼでした。