らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1763. 子供部屋は二階になります。

Scenario: 古民家に興味があり、購入したいと思っている。古民家を扱っている不動産屋に行って、いくつか勧められた物件を実際見に行くことになった。古民家はすでに住みやすいように改築されており、このように言われた。


「子供部屋は二階になります。」




"There are 3 bedrooms upstairs."



【ポイント】「子供部屋」という言い方。


日本の不動産屋の物件の見取り図には、「子供部屋」とは書いてありません。多分、すべて「洋室」もしくは「和室」となっていると思います。購入予定者がその部屋を「子供部屋」にする可能性があるということなので、「子供部屋」という呼び方自体、日本独特の表現だと思います。その表現に該当する英語は"bedroom"に当たります。


「子供部屋」をそのまま英語で表現するとなると、"children's rooms"でしょうが、"children's room"と"room"が単数だと、「子供たちが集まって遊ぶ部屋」のような印象があります。「キッズルーム」(kids' room)にしても同じです。"chiodren's roooms"と複数にすると、「子供たちの部屋が複数ある」ということになります。


日本語で「洋室」となっているのが、英語では"bedroom"です。「和室」は、"Japanese room"ではなく、"tatami-room"がいいと思います。かつては、"bedroom"を「客室」と日本語で表記していたと思いますが、現在は誤解を生むこともあって、「洋室」となっていると思います。


今日のフレーズでは、"There are 3 bedrooms upstairs."としましたが、数は一例で、「子供部屋」は、今日の状況では英語で"bedrooms"になる、というところがポイントです。



【ポイント2】"There is(are) ~"の表す意味。


今日のフレーズの「子供部屋は二階になります。」をそのまま英語で表現しようとして、


"Children's room is upstairs."  ("upstairs"は一語で「二階に」という副詞です。)


とすると、どういうイメージが浮かびますか?


「子供たちが楽しく遊べる部屋が二階にある」といった感じを受けます。


"There are 3 bedrooms upstairs."は、


「二階に3つ、ベッドが置ける部屋があります。(お子様たちの部屋として使えます。)」といった感じを受けます。


日本の英語の授業では、"There is/are ~"で始まる文を、「There is 構文」という言い方をすることがありますが、こういう文法用語はアメリカにはありません。


ロングマンでは、


"there is/are"として、次のように説明しています。


used to say that something exists or happens
何かが存在、あるいは起こっているという時に用いられる言い方


"There are tomatoes on the table."  だと、
「トマトがテーブルに置いてあるけど。(これどうしたの?)」といったニュアンスです。


“Tomatoes are on the table." だと、
「トマトならそのテーブルの上よ。(持って来て。)」とある特定のものが存在している場所を示しているニュアンスです。


今日のフレーズの、


"There are 3 bedrooms upstairs."


では、「ベッドルーム(洋室)が二階に3つあります。」という情報を与えています。


それを知った上で、その部屋のひとつについて、


「ここは子供部屋ね。」⇒ "This room should be for our son/daughter/kids."となると自然な流れになります。


多分子供が高校生になったら、日本でも「子供部屋」とは言わないでしょう。




この間取り図の中で、"Morning Room"という部屋があります。
この部屋は何のための部屋でしょう。英語で説明してみましょう。


明日は「リハビリ難民が多いよ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。