らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1845. ワンランク上を目指す英語表現[61]---時を表す接続詞(2)

接続詞は、文と文をある関係でつなぐものです。文全体の形としては、


①接続詞+文1(,) +文2


⓶文1(,) +接続詞+文2


のどちらでも構いません。


カンマは、①のパターンではあったほうが読みやすいと思います。
⓶のパターンだと、接続詞があることで一区切りつくので、カンマがなくてもいいと思います。分かりやすいと思う方を選んでください。


時を表す接続詞に続く文の中では、未来形を使わず現在形を使います。未来完了形は現在完了形になります。


このことは、とくに「文法の規則」というより、もうひとつの文の時制が未来になると、"will"が一つの文の中に2つあることになるので、現在形のままでいいということでしょう。


「彼が来たら電話するよ。」


〇 I will call you when he arrives.  
×  I will call you when he will arrive.


このことは、日本語でも同じですね。


「彼が着くだろうとき、電話するよ。」とは言いません。




さて、今日の「時を表す接続詞」の一つ目は、"Once"です。(定義と使い方はロングマンより)


①  once


from the time when something happens
何かが起こった、その時から


「一旦~したら」という日本語表現で覚えているかもしれませんが、定義を踏まえるともっと色々な日本語表現が考えられると思います。


使い方 


Once(they are) in bed, the children usually stay there.
ベッドに入りさえすれば、子供たちはたいていそこから出ない。




I called Lara once he'd left.
彼が帰った後すぐ、私はララに電話した。


Once (they are) in the US, the drugs are distributed to all the major cities.
アメリカに入ってしまうと、麻薬は主要都市に流れる。


Once I've found somewhere to live I'll send you my address.
住むところが見つかったら、住所を送るよ。


Remember that you won't be able to cancel the contract once you've signed.
一度契約したら、キャンセルはできないことを忘れないで。




⓶ as soon as


"once"とニュアンスは似ていますが、"as soon as"のほうが「直後」の感じが強いです。


immediately after something happens, without delay
何かが起こった後すぐ、遅れることなしに


"as soon as"の形は、比較構文から来ています。


前の"as"は、"very"の意味の"so"が変化した副詞で、後ろの"as"が接続詞です。
しかし、次のような過程で"as soon as"がセットで接続詞として使われていると考えています。


He came so soon. + as he heard the news soon.
彼はとてもすぐにやって来た。+ 彼はその知らせをすぐに聞いた時。

彼はその知らせをすぐに聞いたと同じくらいすぐにやって来た。

彼はその知らせを聞いてすぐにやって来た。

He came + as soon as he heard the news.




"as soon as possible"は、"as soon as (it is) possible (to ~)" ですね。ASAPという略語も使われていますが。


I’ll come over to your place as soon as I can.
できるだけ早くお宅に伺います。


"as soon as possible"や、"as soon as S +can"  


のように、イディオム的に使われることも多いです。


ちなみに、"as long as"も、"as much as"も、"as soon as"と同様に、それぞれ「~する限り」、「~ではあるが」といった意味の接続詞的に用いられています。


⓷ the moment 


"as soon as"と同じニュアンスで使えますが、ロングマンでは、「接続詞」として扱っていません。ケンブリッジでも、「名詞」として分類しています。でも、実際は「接続詞」的に使われています。


the moment (that) somebody does something
誰かが何かをした瞬間
=as soon as someone does something


というように、"moment"の後ろに関係副詞のthatを補うことができます。
日本語でも、「~の瞬間に」の「に」が落ちることが多いですが、英語でも同じで、"in"が落ちたものと考えることができます。
"in a moment"=very soonだからです。"a"が"the"になったのは、「特定」の瞬間だからだと思います。


その結果、"the moment"の後ろには主語と動詞が来るため、名詞である"the moment"は「接続詞」のように使われていると言えます。


使い方


The moment the cameras are turned off, he is able to relax.
カメラがオフになった瞬間、彼はリラックスできる

Everything stops the moment she walks in the room.

彼女が部屋に入ってきた瞬間、すべてが止まる。




明日は、前置詞を使った表現を取り上げます。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。