らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1875. あなたなら絶対分かってくれるって思ってたわ。

Scenario: 教員になって一年になろうとしている。普通なら、教室でも職員室でも有意義な時間が過ごせているところなのだろうが、授業中は扱いにくい生徒に悩まされ、職員室では厳しい上司と雑用に終われ、最近はやめることばかり考えるようになった。久しぶりに高校の同級生に会って、悩みを聞いてもらってとても嬉しかった。


「あなたなら絶対分かってくれるって思ってたわ。」


この画像では、"of all dogs"と言わないといけないでしょうが・・・。



"I figured you, of all people, would understand."




【ポイント1】「~のうちで」という意味をもつ"of"。


前置詞の"of"は多くの意味を持ちますが、その多くが日本語表現の「~の」に当たります。しかし、この"of"は日本語の「の」と同様に、「所有」の他に、「ガラスのコップ」や、「子猫の写真」など、「材料」や「関係性」を示す働きもします。また、日本語の「の」はすべて英語の"of"で表現できるとも限りません。


そのひとつが、「~のうちで」、「~の中で」のニュアンスをもつ"of"です。


今日のフレーズの"of"がそれです。これは、「全ての人々のうちで(の中で)」という日本語表現になる"of"です。


英語では、しばしば最上級の例文で出てきます。その際、「~の中で」という日本語表現につられて、前置詞の"in"を使ってしまう間違いをします。


〇He is the tallest in his class.
〇In his class, he is the tallest.


〇He is the tallest of all the boys.   
×In all the boys, he is the tallest.
〇Of all the boys, he is the tallest.


"in"は、単に場所や範囲を表すものです。
"of"は、同じ種類の複数の集団を表します。


この"of"について、ケンブリッジでは次のように説明しています。


used when comparing related things
関係しているものの比較の際に使われる


これが、日本語表現では、


「~のうちで」
「~の中で」


という表現になって表れています。ですから、「中」という日本語につられないように、"of"の持っている意味を理解して表現しましょう。


使い方


‘Sunflowers’ is one of his best-known paintings.
「ひまわり」は最もよく知られている彼の絵画の(うちの)ひとつです。

Two of the guests are vegetarian.

お客様のうちの二人はベジタリアンです。

I like the green one best of all.

私は緑色のものが一番好きです


Worst of all was the food!
最悪だったのは食事!


He's the best looking of the three brothers.
彼は3兄弟の中で一番格好いい


Of all his books, it's my favourite.
彼の本の中でそれが一番好きです。


Crete is the largest of the Greek islands.
クレタ島はギリシャ最大の島です。


Of all the places we visited, New Zealand was the most amazing.
私たちが訪れた場所の中で、ニュージーランドが一番素晴らしかったです。



ロングマンでは、"of all people"を口語のイディオムとして別扱いで記載しています。


"of all people"
spoken 
used to say that someone is the person you would least or most expect to do something

最も~しなさそうな人、あるいは、最も~しそうな人のことを言う場合に用いられる口語的な言い方


使い方


Why should he, of all people, get a promotion?
なんで、よりによって彼が昇進するんだよ?


You of all people should have known better.
あなたともあろう人がなんでそんなバカやっちゃったのよ。(もっとよく知るべきだった)




【ポイント2】動詞の"figure"の意味。

"figure out"という句動詞は、会話でよく使われますが、ケンブリッジの定義では次のようになっています。


to understand someone or something, or to find the answer to something by thinking
誰かや何かを理解すること、あるいは何かを考えることによって答えを見つけること


今日のフレーズは、"figure"だけで、次のような意味で使われています。(ロングマンより)


to form a particular opinion after thinking about a situation
ある状況について考えた後、特定の意見を形成する


From the way he behaved, I figured that he was drunk.
彼の様子から、酔っているのだと思った


「ある状況について考えた後」というところが、"think"や"figure out"とは違った、"figure"独特のニュアンスの生み出し方ですね。




"of all people"を使って、短文や会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「ちょっとやる気が出たかも。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。