らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

80. うっかり「いいよ」なんて言うんじゃないよ。

Scenario:
感謝祭は、日頃合わない親戚の人たちにも会える良い機会ではあるのだが、準備が大変だ。毎年実家に集まっていたのだが、両親も高齢になったので、我々子供の家に集まることになった。さて、どこの家に集まるか・・・。主人に釘を刺された。


「うっかり、ウチで感謝祭祝おうなんて言うなよ。」




You shouldn't volunteer to have Thanksgiving at our house.



【ポイント1】"volunteer"は動詞で使うことが多い。


日本語で、「ボランティア」というと、まず「無償でやる」というイメージを持つのではないでしょうか?英語の"volunteer"の使い方を確認しましょう。


ロングマンで定義を確認します。
名詞の場合
1  someone who does a job willingly without being paid
お金を払われることなくすすんで仕事をする人
2 someone who is willing to offer help
進んで手伝いを申し出る人


"voluntary"を参照とあったので、見ました。



"volntary" は形容詞です。
"voluntary organization/association/agency etc "という風に名詞の前に付けます。


an organization etc that is organized or supported by people who give their money, services etc because they want to and who do not intend to make a profit
利益を求めず、お金やサービスを提供することを望んでする人たちによって組織され支えられている組織


また、"voluntary work/service etc" というように、"work"や"service"などの前に置きます。 


"voluntary work/service etc"
work etc that is done by people who do it because they want to, and who are not paid
(ロングマンより)
その仕事を望み無償で行う人たちによってなされる仕事
(例)She does a lot of voluntary work for the Red Cross.
   彼女は赤十字でボランティアの仕事をたくさんやっている。


「ボランティア活動をする」を"do some volunteer activities"だと思っていたのに・・・。"do some voluntary work"が正しい?
使用例を調べました。
どちらも同数くらいあります。日本人向きでは、"volunteer work"が一番多いです。"volunteering work"もあります。しかし、ロングマンの辞書では、"volunteer work"がありません。


これは、らぼの考えるところですが・・・
名詞を形容詞として使う場合があるため、"volunteer work"ができ、定着している。正しい言い方は、"voluntary work"が正しいが、"volunteer work"や"volunteering work"
で多数使われているため、誤用とはみなされていない。


さて、動詞での"volunteer"はたくさんありますが、ロングマンの定義で名詞にはあった、"without being paid"という記述が,次のように書いてありません。"without expecting any reward"になっています。「お金」と特定せずにもっと広い「見返り」となっています。(もちろんお金も見返りの中に入るのでしょうが。。。)
 
1  to offer to do something without expecting any reward, often something that other people do not want to do
なにも見返りを求めずに何かをすること。他の人がやりたがらないことをすることが多い


"volunteer to do something"で、「進んで~をする」ということです。
She often volunteers to help others.  彼女は自らよく人助けをする。


Englishラボのアソシエイツで一緒に表現を研究しましょう。
ジュニアアソシエイトのらぼでした。