2417. お察しします。
Scenario: 実家の両親がなくなってから数年が経った。先日、ついに育った家を解体することになり、片付けに忙しい。懐かしい品が色々出てきて胸が詰まる。隣の人が手伝いに来てくれてこういってくれた。
「お察しします。」
"I feel for you."
【ポイント1】"feel for ~"は、人だけに使える句動詞
日本語でも、「~の気持ちを察する」と言えば、人だけに使うフレーズです。
"feel"の後ろに目的語を置かず、"feel for"で1つの他動詞ととらえて、その後に目的語を置く形で使います。"look for ~"と同じ使い方です。
"feel for"はロングマンで次のように説明されています。
feel for somebody
phrasal verb
to feel sympathy for someone
誰かに対して共感すること
前置詞の"for"は方向性のニュアンスを表し、"feel for you"で、「気持ちはあなたの方を向いていますよ」といった感じになります。
目的語を「もの」をもってくることはできません。動物なら自然になる場合があります。
× I feel for the broken chair. 壊れた椅子は可愛そうだな。
○I feel for the stray dog. 迷い犬が可愛そうだな。
○I feel for people affected by the disaster. 災害の犠牲になった方々は気の毒だな。
【ポイント2】"sympathize with ~"との違い
"feel for ~"と、"sympathize with ~"はどちらも、「共感・同情」を表す言い方ですが、次のように、異なる点があります。
① 目的語となるものの違い
"feel for"の対象は、「人」
"sympathize with ~は、「人」ばかりでなく、「人が抱える状況・感情・理念」も対象になる。
② ニュアンスの違い
"feel for ~"は、感情的・直感的な感じ。人の感情に寄り添う感じ。
"sympathize with ~"は、「理解する」、「共感する」ニュアンスで、やや理知的、倫理的な感じになる。
③ 文法的な違い
"feel for ~"は、ひとつ句動詞とまとめて考え、前置詞の"for"は、ある感情を表している対象(人)に向かっている
"sympathize with ~"は、自動詞の"sympathize"に前置詞の"with"(~に対して/~に関して)がついて、「~に共感/共鳴する」となっている。
使い方
I feel for her. → 彼女の苦しみに心が動かされる(感情的)
I sympathize with her. → 彼女の気持ちを理解し、共感する(理知的)
I feel for the child who lost her way.
迷子になった子供が可愛そうだわ。(感情の寄り添い)
I sympathize with the victims of injustice.
不正の被害を受けた人たち(の主張)に共感します。(倫理的・社会的な共感)
("sympathize with"が人以外に使われる例)
I sympathize with the idea that everyone deserves a second chance.
「誰もが再挑戦の機会を持つべきだ」という考えに共感しています。
She sympathizes with the environmental movement.
環境保護運動に共鳴しています。
We sympathize with the challenges faced by small businesses.
小規模企業が直面する困難さはよくわかります。
I sympathize with the uncertainty of living abroad.
海外生活の不確かさはよくわかります。
She sympathizes with the struggle for equality.
彼女は平等を求める闘いに共感している。
😀"sympathize with"の後にくる物は、人以外もあるとはいえ、その対象は、「人の気持ちが反映されているもの」と言えます。人が考えたり、経験したり、感じたり、行動をおこしたものだからです。
明日は、「ワンランク上を目指す英語表現」で、"sorry for"について考えます。
Engllishラボのらぼでした。
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