らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1919. お休みのところ、すみません。

Scenario: 今日は日曜日。天気は快晴だ。すっかり暖かい春になり、庭の草木があちこちで芽を吹きだしている。気持ちのいい日曜日なので、今日は一日庭の手入れをしようと思っていた。そこに会社から電話が・・・。


「お休みのところ、すみません。」




"Sorry to bother you at home."



【ポイント】"bother"は、「悩む/悩ます」イメージだが日本語表現は「悩む/悩ます」と言わない


"bother"は日常の会話でよく出てきますが、よく辞書に出ている「悩む/悩ます」は、訳ではなくイメージだと考えると良いと思います。


今日はそんな"bother"を取り上げました。ロングマンを参照して、会話の中で使えるように整理します。


①  to make the effort to do something
      何かをするために努力する


実際の日本語表現例


~しようと(努力)する
わざわざ~する

無理して~する


使い方


(not) bother to do something (否定文でよく使われます)
(not) bother doing something  (否定文でよく使われます)
not bother about/with (普通否定文)
don’t/didn’t/won’t etc bother (普通否定文)


の形で使う


😀"bother"は、文法的には自動詞とされています。目的語を置かないで使えたり、名詞を続ける場合、"bother about"や、"bother with"になるからです。


しかし、"to do"や、"~ing"が続くために、不定詞や動名詞を目的語に置いていると考えて、他動詞であるという考え方もあります。


しかし、"to do"を副詞的用法で目的と考えて、“bother to do”を「~するために頑張る」
"~ing"を現在分詞と考えて、“bother ~ing ”を「~しながら無理をする」


と考えて、"bother"は自動詞だととることもできます。


“bother to do”とbother ~ing ”は、どちらも「わざわざ~する」という日本語表現がなりたちますので、どちらでもよいとされています。
あえて2つのニュアンスの違いを言うと、


不定詞を使うと、「これからすることに対して」
~ingを現在分詞ととらえると、「今やっていることに対して」


「悩む/無理をする/わざわざ~する」


といった感じがします。


使い方


He didn’t bother to answer the question.
その質問に答えるために努力しようとしなかった。
   ⇓
彼はその質問に答えようとはしなかった


Don't bother making the bed - I'll do it later.
ベッドメイキングは俺が後でやるからしないでいいよ


‘Do you want me to wait for you?’ ‘No, don’t bother.’
「待っていようか」「いや、無理しなくていいよ。」


Why (do you) bother to go abroad, when there are so many nice places here?
ここにはいいところがたくさんあるのに、なぜわざわざ外国に行くんだ?


He didn’t bother with a reply.
彼は無理して返事しようとは思わなかった




😀 今日のフレーズにあるように、文頭に"Sorry to"がついて、"Sorry to bother you....."(お忙しいところすみません)となる場合は口語で、後半に"but could you ~”と頼み事や要件を入れることが多いです。


休みの日に電話をかけた場合などで、次のように言うことがあります。


"Sorry to bother you at home, but it’s vert important."
「お休みのところすみません。とても重要な要件ですので(お電話しました)。」




⓶  to make someone feel slightly worried, upset, or concerned
     人を少し不安、イライラ、心配させる


他動詞で人を目的語にして使います。


「人を悩ませる」感じになります。


実際の日本語表現例


わずらわせる
気に障る
面倒をかける
イライラさせる
困らせる
邪魔する


使い方


Being in a crowd really bothers me.
人ごみの中にいるのは本当に煩わしい


It was very noisy, but that didn’t bother me.
とても騒々しかったけど、それは気にならなかった


Don’t bother your sister while she's reading.
お姉ちゃんが本を読んでいる間、邪魔をしちゃだめよ


Would it bother you if I put on some music?
音楽をかけても構いませんか


If he starts bothering you, let me know.
(彼が)ぐずり出したら、知らせてくださいね。




"bother"を使って会話文を考えてみましょう。できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「それって何の役に立つんですかぁ?」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。

1918. 今日はデザートやめとこう。

Scenario: 友人と新しくできたカフェに行ってみた。とっても素敵な雰囲気のカフェで、メニューも豊富だ。頼んだランチは結構ボリュームがあったので体重が気になる。いつもはデザートを頼むのだが・・・。



「今日はデザートは食べないようにしよう。」





"Let's try not to eat desert today."



【ポイント】"try not to ~"を使おう。


"try to ~"は、「~しようとする」という日本語表現で覚えていると、


「家を出ようとしたとき、友人に会った。」とか、
「電話をかけようとして、スマホを取り出した。」


に"try to"を使ってしまって、間違って伝わってしまうことがあります。


"try to"の表す「~しようとする」は、「努力」が伴うものです。
上の二つの日本語表現は、「努力」ではなく、それぞれ、


「(ちょうど)~しようとする」⇒ be about to ~ / be ~ing / be going to
「(~するために)~しようとする」⇒ to ~ / so that SV.....  / in order to ~


になります。


"try to"を使う場合については、ロングマンに次のように説明があります。


to take action in order to do something that you may not be able to do
できないかもしれないことをするために行動を起こす


He tried to control his voice.
彼は自分の声を抑えようとした


そして、今日のフレーズにあるように、不定詞の意味を否定して、


「~しないようにする」


という意味にするためには、不定詞の前に"not"を置きます。


She was trying not to cry.
彼女は泣かないようにしていた


このパターンでよく使われるのは、


"tell +人+not to ~”
「人に~しないよう言う」


"ask +人+not to ~"
「人に~しないよう頼む」


があります。また、


take care not to ~
be careful not to ~


で、「~しないよう注意する」です。


「試す」という意味での"try"は、


"try ~ing"


になります。


They decided they would try living in America for a while.
彼らはしばらくアメリカに住んでみようと決めた。


"try +名詞"で、


「~(名詞)を試す」は、「~を食べてみる」という意味にもなります。


I'll try Nigiri-zushi.
にぎりずし、食べてみます



"try not to ~"を使って会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「お休みのところ、すみません。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。

1917. ワンランク上を目指す英語表現---[68] "wonder"について

"wonder"といえば、「不思議に思う」という動詞、「不思議」という名詞であると覚えていると思います。また、"wonder if ~"で、「~かしらと思う」という言い方も習ったかもしれません。


しかし、実際の英語の中の"wonder"は、意外にも「不思議」という日本語を使わないで表現することがほとんどです。




ケンブリッジで整理します。


①  to ask yourself questions or express a wish to know about something
自らに問いかけたり、何かについて知りたいことを言う




「~かしら?」
「~かなあ?」
「~じゃない?」
「~なんじゃないか?_」
「~かなって思うよ」


などの日本語表現が考えられます。


使い方


"wonder +who/what/how etc"の形で使う


I wonder how James is doing.
ジェームズはどうしてるんだろう


😀次のように疑問文が独立した形で使うこともできます。


What are they going to do now, I wonder?
これから何をするつもりなんだろう


"wonder +if/whether"の形で使う。


I wonder if/whether I’ll recognize Philip after all these years.
何年も経ったがフィリップだと分かるだろうか


He's starting to wonder if/whether he did the right thing in accepting this job.
彼はこの仕事を引き受けたことが正しかったのかどうか考え始めている。


I wonder if/whether there's enough time to make it right.
修正する十分な時間があるだろうか
  ⇓
修正する時間ないかも
時間がなくて修正するの無理かも



⓶ used in phrases, at the beginning of a request, to make it more formal and polite
 フレーズの中で、頼みたいことの前に置いて、よりフォーマルで丁寧な表現にするために用いる




口語的な使い方です。


"I wonder +if/whether"
”I was wondering +if/whether"


の2通りあり、"I was wondering +if/whether"のほうがより丁寧な感じがします。


「~してくださる?」
「~していただけるかしら?」
「~というのはいかがでしょう?」


などの表現が考えられます。



使い方


I wonder if you could help me.
手伝ってもらえかなと思いまして



I wonder if I might have a drink?
一杯いただけます?


We were wondering if/whether you'd like to have dinner with us some time?
今度、一緒に食事でも如何かと思いまして


I was wondering if I could borrow your car?
車をお借りできるかなと思いまして


I wonder whether you could pass me the butter?
バターを取ってくださる?


I wonder if you could give me some information about places to visit in the area?
この辺りの観光スポットを教えてもらえないかしら



⓷ to feel or express great surprise at something
何かに対して大きな驚きを感じたり表現したりすること


フォーマルな感じになります。


"wonder about/at"の形で使う。


Sometimes I wonder about his behaviour.
時々彼の行動には驚かされます


"wonder how(that) ~"の形で使う。


使い方


I wonder how he dares to show his face!
よくもまあ、顔が出せるわね!


I don't wonder (that) she burst into tears after the way you spoke to her.
あなたがそういうふうに話したら、彼女泣き出しちゃうの当たり前でしょ



日本語表現の「不思議に思う」は、全く使わないですべて表現できました。


日常会話で、「不思議だわー。」というときは、"It's strange"を使うことの方が多いのかもしれません。( ´艸`)



"wonder"を動詞で使って会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「今日はデザートやめとこう。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。

1916. ミートアップやろう。

Scenario: 大学時代の友人数人とフェイスブックでつながっているのだが、その中の一人から次のような提案があった。


「来週金曜日にオンラインミートアップやろう。」





"Let's have a meet-up online on Friday next week."




【ポイント】"meet-up"は動詞から派生したもの


以前は、「オフ会」と言われていたものだと思います。


また「集合場所」という意味で、"a meet-up area"という言い方もあります。


ケンブリッジには、"meetup"というように一語で書かれていますが、"meet-up"とハイフンを入れるものもあります。可算名詞ですがロングマンには句動詞以外の記載がありません。


(ロングマンは、"informal"として記載される単語や表現がありますが、いわゆるスラングとして使われているものには記載がないものがあります。)


ロングマンでの、"meet up"の句動詞としての定義は次のようになっています。


to meet someone in order to do something together
一緒に何かをするために人と会うこと


😀 単に会うだけではなく、「何かをするために会う」という点がポイントです。


使い方


We often meet up after work and go for a drink.
僕ら、仕事の後によく会って飲みに行くんだ。


I’ve got to go now, but I’ll meet up with you later.
もう行かないといけないけど、後で会おう




ケンブリッジには、次のようにネット時代に即した使い方の定義が記載されています。


an occasion when people come together in order to do something, either in person or on the internet
一緒に何かをするために人々が対面、あるいはネット上で集まる機会


アメリカ英語では、次のような意味で使われることもあります。(ケンブリッジより)


a group of supporters of a particular political party who regularly speak to each other on the internet
定期的にインターネット上で話をする特定の政党の支持者のグループ


使い方


Arrange a meet-up directly after the session for those who want to continue the discussion.
ディスカッションを続けたい人のために、セッション後に直接ミートアップをアレンジしてください。


Through this site you’ll be able to find business meetups, events, and more in your area.
このサイトを通じて、あなたの地域のビジネス・ミートアップやイベントなどを見つけることができます。



"meet up"、"meet-up"、"meetup"などを使って、会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「ワンランク上を目指す英語表現」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。

1915. さあね、経験ないから分かんない。

Scenario: 最近子供が将棋にはまっている。自分が教えたにもかかわらず、毎回私が負けてしまう。今日の将棋をやりながら、次の一手について、「この一手、やらなかったらどうなるかな?」とつぶやくとこう言われた。


「さあね、やったことないから分かんない。」





"Wouldn't know. Never have."



【ポイント】会話文は省略だらけ


今日のシチュエーションの中での、


「この一手逃すとどうなるかな?」


は、会話としては


"What if I missed?"


となるでしょう。


「やったことないから分かんない。」


は、「自分はそうしたやりかたをしたことがない。」ということですから、


"Never"と、経験を表す完了形の"have"だけで、"Never have."と言っています。


省略しないで書くと、


"What if I missed this move?" ("move"は「動き」で、将棋だと「一手」になります。)
"I wouldn't know. Never have I made that move before."


になります。


将棋をしている相手同士の会話ですから、必要のないものをすべて省略すると、


"What if I missed?"
"Wouldn't know. Never have."


になりました。


追加説明
😀 "miss"は、「逃す」、「失敗する」という意味で、他動詞、自動詞の両方で使えます。
    "missed"と過去形になっているのは、「逃すことはしないけれど、もし、逃したとするとどうなるかな?」といったニュアンスになっているためです。


😀 "Never"という否定語が文頭に来ると、その後は疑問文と同じ形になります。(倒置法)


😀 "Wouldn't know."では、"I"が省略されています。"I wouldn't know."は、「(そう聞かれても)知ってるわけないよ。(当事者じゃないんだから)」といったニュアンスです。


😀 "What if ~"は、「もし~ならどうなるか?」という意味で使います。



短い文なのに、文法のことを気にしていると、リラックスした会話もできませんね。。。
( ´艸`)


こういった場面ではこう言える、という程度で、使ってみればどうでしょう。


あくまでも、状況重視です。



"Never have."という答えになるような会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「ミートアップやろう。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。