Scenario: 夫に来客があり、コーヒーとケーキを出すことにしたが、テーブルの上に色々な資料が出されていたので、とりあえずコーヒーはコーヒーメーカーにセットし、お菓子はトレイに置いたままこう言った。

「後でトレイ下げに来るからね。」

"I'll be back for the tray."

【ポイント】前置詞の"for"を「～のために」と言わない場合。

前置詞の"for"は、

「～の間（for two hours---２時間）」や、
「～のために（for you ---あなたのために）」、
「～にとって(for him ---彼にとって）」

という日本語で表現することが多いですが、その他の表現になることがあります。よく使われるものを６つ挙げていきます。（ロングマンの例を参照しています。）

① 手伝ったり助けたりするときに「代わりにやってあげる」ニュアンス。

I looked after the kids for them.
彼らの子供の面倒を見てあげた。

Let me carry that bag for you.
そのバッグ持ってあげるよ。

※　"for"の部分は日本語では表現しないことが多いです。

② 目的を表す。

a knife for cutting bread
パンを切るナイフ

What did you do that for?
何のためにそれしたの？

I’ve bought him a watch for his birthday.
彼の誕生日に時計を買った。

③ 向かう方面を示す。

the train for Manchester
マンチェスター方面の電車

A few days later she would be leaving for New York.
数日後彼女はニューヨークに向けて出発するだろう。

④ 時間や日程の調整で使う。

 I’ve invited them for 9 o'clock.
9時に彼らを招待してます。

A meeting was arranged for 18th May.
会議は5月18日で調整された。

a plan for a weekend
週末の計画

※ at 9 o'clockにしたり、on 18th Mayにすると、動詞を行った自国や日付になってしまいます。

⑤ 何かを得ようと手を伸ばしているニュアンス。

I paid 20,000 dollars for this painting.
この絵画に２万ドル払った。

The qualifications is necessary for a career in broadcasting.
その資格は報道を職業にするのに必要なものだ。

　
⑥ 「賛成」を表す。

How many people voted for the proposal?
何人がそのプロポーザルに賛成票を投じたんだ？

※ 反対は"against"になります。

以上のほかに特定の動詞と一緒に使って、その動詞の意味をサポートすることができます。

"look for ～" （～を探す）
"stand for ～" （～に賛成する）
"wait for ～"    （～を待つ）
"ask for ～”  　 (～を要求する）
"prepare for ～"   （～の準備をする）

"for"の意味を広げると、表現の幅が広がります。

明日は、「いいよ、いいよ、わざわざ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。