らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

979. いいよ、いいよ、わざわざ。

Scenario: 夫に買い物を頼んだのだが、ミルクがいつものものと違っていた。「これじゃない。」と言うと、「取り替えてくる。」と言う。今度からいつものにしてくれればいいのでこう言った。


「いいよ、いいよ、わざわざ。」



"No, no.  Don't trouble yourself."



【ポイント】英語で「わざわざ」という表現をする場合。


「わざわざ」という表現をする方法は、その状況に応じて次の様な方法があります。


① "trouble"を使う。


"trouble"という動詞の「迷惑をかける」、「困らせる」というニュアンスを使います。

日本語の「わざわざ~する」という意味で使う場合は否定文の中で使うことが多いです。
ロングマンの例で見ていきます。


 "I’ll call her if you like." "No, don’t trouble yourself."
「私が彼女に電話するわ。」「いいわよ、わざわざ。」


You need not trouble to come down, everything has been arranged.
わざわざこなくていいよ。みんなできてるから。


Do not trouble to don your hat and gloves, Holmes.
わざわざ帽子かぶって手袋はめることないよ、ホームズ。


"trouble"を名詞で使う時は、


"go to all the trouble to do"や、"take the trouble"


も使えます。


 Thank you for going to all the trouble to bring/buy it.
わざわざ持ってきて(買ってきて)くれてありがとう。


Thank you for all the trouble you have taken.
わざわざありがとうございました。




② "bother"を使う。


"trouble"の同義語ですが、"trouble"が「時間」について言うことが多いのに対して、"bother"は、「努力」に対して使うことが多いです。
"bother ~ing"でも、"bother to do"でも大丈夫です。


Many young people don't bother voting.
多くの若者はわざわざ投票に行かない。


Why (do you) bother to go abroad, when there are so many nice places here?
ここに素敵な所がいっぱいあるのに、なんでわざわざ外国に行くの?


Cliff didn’t want to bother himself with details.
クリフは細かいことをわざわざ取り上げたくなかった。



③ "all the way"を使う。


日本語で"all the way"を「わざわざ」という表現で使うことがあります。
「強調」を表す副詞句になります。


Thank you for coming all the way.
わざわざ来てくれてありがとう。


He came all the way here yesterday.
昨日、彼がわざわざここまで来てくれた。

You came all the way here to tell me that?

わざわざそんなことを言いにここまで来たの?


I went all the way to see the concert but it was cancelled.
わざわざコンサートに行ったのに中止だった。


"all the way"は「はるばる」という表現もありますが、日本語では最近はあまりこの表現はしませんね。交通手段の発達で距離的にかなり遠い感じが薄れてきたからかもしれません。


明日は、「置き場所を作ってるの。」です。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。