2312. 命令文の形なのに、命令ではない簡単フレーズ!
今回は、前回に引き続き、
"Just get a word in!"
「ちょっと俺にも言わせろ!」
についてです。
"get a word in"は、命令文ではありません。
【ポイント1】命令文ではないのに、動詞から始まっているフレーズ
感情が高ぶっている時や、緊急で相手に割り込む時など、「自分が動くこと」をアピールする "Let me...." や "I will...." が省略されることがあります。
今回のフレーズは、"Let me"が省略されたもののように思えますがそうではありません。
"Let me get a word in."
は、日本語訳として、
「ちょっと言わせてもらっていいかな。」
「ちょっとひとこと言わせてね。」
のようにかなり丁寧なお願いのニュアンスがあるのですが、"Just get a word in!"には、丁寧な感じはありません。
なぜ "Just get a word in!" が、「俺にひとこと言わせろ!」という日本語になるかというと、"Just" が入っていて、かつ、"!" によって強い語調が示されているので、"Just I will get a word in." のように、強い意志を表しているからです。
"get a word"は、イディオムで次のような定義がロングマンにあります。
get a word in (edgeways)
to get a chance to say something
何かを言うチャンスを得ること
"Just (I will) get a word in."→「俺はひとこと言うチャンスを得るぞ!」→「俺にひとこと言わせろ!」のように、「お願い」しているのではなく、自分の強い意志を表しているニュアンスになります。
"Let me" の省略なのか、"I will" の省略なのかは、お願いのようになるのか、威圧的になるのかは、その状況や文脈、語調によります。
【ポイント2】自分の意思を表す簡単な言い方
次のフレーズも、同様に「自分の意思」を表しています。
Tell you what.
✖何なのかあなたに言いなさい。
〇いい提案があるわ
〇 こうしよう
😊この定番のフレーズは、本来の意味としては、"Let me/I'll tell you what."で、相手に新しい案や妥協案を提示するものです。
Tell you later.
✖あとであなたに言いなさい
〇後で教えるね
〇後で話すね
😊本来は、(I'll) tell you later.となるところ、相手が困っている時や、自分がさっと行動を起こす時に "I'll..." を削って動詞から言っています。
Call you back.
✖あなたを呼び戻して。
✖あなたに折り返し電話して。
〇折り返し電話するね!
〇折り返すね!
😊(I'll) call you back.の "I'll" を省略しています。電話を切る時の超定番フレーズです。
Buy you a drink.
✖あなたに一杯買って
〇一杯おごるよ
😊本来、(I'll) buy you a drink.です。バーなどで、相手にサッと気前よく申し出る時に言います。
Show you.
✖自分に見せなさい
〇見せてあげるよ
〇やってみせるね
〇かしてごらん、やってみせるから
😊口で説明するより速い、といったニュアンスです。本来は(Let me / I'll) show you.です。

Got it.
✖それ取って
〇了解!
〇私に任せて!
😊自分がパッと代わったり割り込んだりする時の表現です。本来(I've) got it. / (Let me) get it.となります。電話が鳴ったりドアベルが鳴った時に「(私が出る・対応するから)任せて!」と立ち上がる時の「Got it!」です。
Take care of it.
✖それの面倒を見て
〇私がやっておくね
〇私がやるわ
😊本来は(I'll) take care of it.となります。トラブルが起きた時などに、相手を安心させるために「(私が)引き受けるよ」と強く言う表現です。
Bet!
✖賭けて
〇任せて!
〇もちろんよ
😊本来は(You can) bet (on it). / (I'll) bet.となります。若い世代を中心に使われるスラングです。「任せといて!」という強い引き受けの返事です。
Show you around.
A: I’m totally lost in this building.
B: Show you around.
A: このビル、どっちに行ったらいいか分かんない。
B: あ、ごめんごめん、私が案内するわ。(自分がとっさに気づいて、すまない気持ちで言っています。)
✖あなたを案内しなさい。
Show you how it works.
A: I don’t understand this machine.
B: Show you how it works.
A: この機械、どうなってるのか分かんない。
B: 今動かし方教えるわね。(「すぐやる」感が出ています。)
✖あなたに動かし方を見せなさい。
Tell you later.
A: What happened?
B: Tell you later. Busy now.
A: どうしたの?
B: 今忙しいから、後で言うわ。
✖後であなたに言って。
Watch you.
A: I’ll try it.
B: Watch you. Go ahead.
A: それやってみるよ。
B: よっしゃ、やってみろ、見てるからな。
✖あなたを見なさい。
Help you out.
A: This table is too heavy to move.
B: Help you out. Move aside.
A: このテーブル、重すぎて動かせないの。
B: 分かった、俺がやってやるよ。どきな。
✖あなたを助けなさい。
Buy you a drink
A: The meeting drained me.
B: Buy you a drink. Let’s go.
A: 会議で疲れちゃった。
B: おごってやるよ、行こう。
✖あなたにいっぱいおごりなさい。
Grab the keys.
A: We need the keys to open the gate.
B: Grab the keys.
A: 門を開けるのに鍵が必要だわ。
B: 分かった、とってくる。
✖鍵をつかめ。
Handle the report
A: This report is overdue.
B: Handle the report.
A: この報告書、提出期限が切れてるぞ。
B: 分かった、すぐやるよ。
✖報告書を処理してください。
Fix the printer right now.
A: The printer jammed again.
B: Fix the printer right now.
A: プリンターが詰まっちゃった。
B: 今、直すよ。
✖すぐ直して。(ここでは、自分がすぐ直すと言っています。)
😊こうした言い方は、状況と会話の流れを見極めて、相手に「命令や要請」しているのではなく、とっさに言っている口調や体の動きに気を付けて「自分がすぐやる」と言っているのだということをしっかり伝えてください。そうすれば会話のレベルが一気に上がります!
【ポイント3】状況によって、相手にやってほしいのか、自分がやるかが変わる
動詞から始まる英語は「スピード感」と「アクション感」が出るため、まどろっこしい "I will" や "Let me" を飛ばして、即座に行動を示す時にぴったりな表現方法として定着しています!
ただし、次の言い方は、相手に求めている場合と、自分がやる場合と両方にとれます。その場合は、状況や言い方によって意味が変わります。
Get some water.
ちょっと水飲めよ。/ちょっと水飲むね/飲ませてね。
Take a look. 見ろよ。/見せてね。
Clean up. かたずけなさい。/かたずけるからね。
Pick up something. 何か食べろよ。/何か食べてくるね。
Do it.それしろよ。/俺にやらせろ。/僕がするからね。
相手にやってほしい時 ➔ 相手の顔や手元を見て 「Do this!(やって!)」
自分がやる時 ➔ 自分が動き出しながら 「Do this.((私が)これやるね。)」
といった具合です。
😀適切な状況で、うまくこの言い方を使えば、ネイティブっぽさが出ます。

最後までお読みいただき,有難うございました。これからも、よろしくおねがいします。
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